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 [第9試合 ウェルター級5回戦]
小比類巻貴之 vs 千葉友浩
97年に共に全日本の3回戦選手だった両者は対戦、この時は小比類巻が得意の膝でKO勝利をおさめている。千葉は同じジムの金沢が最近立て続けに大物を喰ってブレイクしたが、千葉もここで小比類巻を喰ってブレイク出来るか?。

 一方の小比類巻は11月の武道館でSBの土井をTKOに破り、「自分がキック界を引っ張っていく」と宣言。直後の試合だけに絶対に取りこぼせない。



ラウンド1 葉がパンチからミドル、小比類巻もハイを返す。右へ回りながらジャブとロー、小比類巻はパンチとミドルを出して間合が詰ると組んで肘と膝。膝でダメージ受けた千葉、次第に距離をとれなくなり小比類巻の右ストレートが正面からヒットする。小比類巻はこの試合これまでに見られなかったほどパンチに威力があり、パンチで千葉を追い込み更に間合が詰ると膝。

ラウンド2 比類巻がパンチとロー、千葉もパンチで応戦するが小比類巻に見切られる。そして首相撲からの膝が正面からみぞおち付近を直撃、千葉ダウン。立ち上がった千葉必死にパンチを繰り出すが、小比類巻は直に首相撲に捕らえると膝、離れればパンチで千葉を圧倒、後退する千葉にミドルと膝で追い打ちダウンを奪う。更に膝の連打で止め。


比類巻が圧倒的な力の差を見せ付けて貫禄のKO勝ち、しかも決め技は前回と同じ膝。しかしこの試合小比類巻は膝だけではなくパンチが冴えていた、今までに見たこともないほどスピードの乗った威力のあるストレートで千葉を追い込んだ。小比類巻が確実に進化している事を感じさせる試合だった。

文 渡辺

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