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小比類巻貴之インタビュー
1998.9.26 後楽園ホール控え室

 「良い仲間達です」

小比類巻:2日前までに造ったって言うか、S・V・Gの方にお世話になって週4日やらせてもらって、そう言う人達に感謝したいです。セコンドにもついてくれて、本当に良い仲間達で。

:試合には集中できました?。

小比類巻:殆ど出来なかったです。随分環境が、今までコーチとかいて、そのコーチについていたんで、今回コーチもいないし。で、たまたま新田さんと知り合って、で一緒に練習することになって、S・V・Gさんの方にお世話になることになって。それで、それでも週4日しか使えないって言うか、練習できなかったんで、その他は自主トレって感じで、でも気持ちで勝とうって感じで。

:試合の内容としては自分ではどうですか?。

「後もう一歩」 

小比類巻:内容は・・、やあ、倒せた、と思うんですけど、後一歩の所が。後もう一歩だったんですよね。

:それは何処が足りないんでしょう?。

小比類巻:そうですね、今ここで行かなきゃいけないんだろうなと思うんですけど、なんかこう、その一歩が、勇気が出せないと言うか。や、でも、結構良かったんじゃないですか。2日前まで、コーチもいないし、どうしようどうしようって。で、この2日で気持ちをしっかり切り替えて、強い奴は強いんだって(笑)、俺は強いんだみたいな感じで、それで勝ちました。

:結果には満足してる?。

小比類巻:そうですね、満足って言うか、ホッとしたって言うか。次、土井さんと試合決ってんで、もう一回環境って言うか、ちゃんとした練習して、真面目に練習したい。もう21歳なんで、今年、20歳の試合はこれで終わりなんで。21歳って言ったら自分の頭の中ではもっともっと上に行ってる、あれがあるんだけど、未だ21歳になってこんな所に居るよ(苦笑)って言うのがあって。

:予定では、どの辺までいる予定だったんですか?。

 「キック界変わってくれないかな」

小比類巻:いや、もう、去年の時点で鈴木さん倒したじゃないですか。だから20歳は、他の団体のチャンピオンが沢山いて、でかい事未だ言えないですけど、トップに登りたい。そしたらなんか、キック界変わってくれないかなって。

:まあ、あのJ−NETのエースと言うか、一応そう言う役割を担ってるわけですけども、プレッシャーとかってありました?。

小比類巻:そうですね、一応毎回メインなんで。メインって言う、今日もメインだって、皆誰見に来るんだろう?、俺を見に来るんだよなって。

:いい意味でのプレッシャーと言うか?。

小比類巻:そうですね。俺が最後しめないと皆つまんないかなと。

:後、団体自体も今苦しいと思うんですけど、そこら辺は?。

小比類巻:あんまり、意識してません。

:次は土井選手との試合ですけど、土井選手は試合って言うのは今まで見たことは?。

小比類巻:あ、この前見に行って、ローキックの・・選手。そうですね、自分が練習すれば、練習して、気持ちまとまった、最高にいい調子で行くと行けるってのは判ってるんで。

:ポイントは何処だと思いますか?。

小比類巻:そうですね、蹴りまくる。今日初めてあんな左ミドル使ったんです、次は、じゃあ両方で蹴れるように。作戦は、ま、教えないですけど(笑)。

:対戦相手が代わって不安だったと思うんですけど、最後までどうなるか。そこら辺のモチベーションって言う面ではどうでした?。

小比類巻:いやあ、もう本当、対戦相手がいろいろ変わっちゃうと、どう練習すればいいかって感じで。対戦相手が代わったって聞いて、何だよそれって(苦笑)感じで。写真も送られて来ないし、顔も判らないし。

:ビデオも勿論?。

小比類巻:無いし。

:じゃ、次の試合に向けて。(土井選手)必ず勝ちますって、リング上で。

小比類巻:あ、聞いてましたここで(笑)。いやあ、なんか、嬉しいですよ。自分のために練習して来るんだなあって、失礼の無いように。

:今0なんですか?、コーチ。

小比類巻:ゼロ、ゼロ、練習相手もゼロ(苦笑)。練習する所に誰もいないんです、自分でサンドバック殴るしかないから。で、もうゴン格とか色々、格通とかに載ってる練習メニューとか色々昔の本とか探り出して、自分でなんかどう言うトレーニングしようかなとか、そんなことやってて(苦笑)。そしたら、基本に戻っちゃってワン・ツーを一生懸命やってて、サンドバックに向かって。後走るだけ。

:それって何時頃から?。

小比類巻:えっと、セーンゲンとの試合決まって、それでタノン(コーチ)が帰っちゃって誰もいなくなってから。

:コーチがいなくなったのは何時頃?。

小比類巻:セーンゲンとの試合の時までいたんですよ、で9月の試合、その次の日帰ったんです。で、コーチも帰ること決まってるとやる気無くしちゃうみたいで、「どうせ俺帰るから」みたいな感じで。そう言うのが結構見えて、やる気無いのかなあって。

:ジョン・ウェインの後?。

小比類巻:セーンゲンの後です、欠場したじゃないですか。

:はいはい。

小比類巻:怪我したのも自棄糞、になって、やけになって。ミット蹴るのも普通に蹴ってればいいんですけど、一発一発むきになって思いっ切り蹴ってたら、いきなり左がベキっていっちゃって。結構なげやりだったんです、「ああやっちゃった、これで出なくていいや」みたいな。どんどん下に、練習毎回やるごとに、1日1日落ちていくって言うか、だからこのまま練習して行くとキックが嫌いになっちゃうんじゃないかな、みたいな感じで。それで1ヶ月田舎に帰らせてもらって、そしたら新田さんと一緒に練習出来ることになって。

:これからはど言う形で練習していくんでしょう?。

小比類巻:そうですね、だから、もう色々。だから、もしかしたら今外国に行ってもまれてくるチャンスなのかなって、それも考えてます。そう言う時期なのかな、とか。そんな中で、ランカーに勝った鈴木さんとか、皆新田さんも頑張ってるし、(自分も)頑張らないとなって。

:この前のジョン・ウェインと伊藤隆戦見ました?。

小比類巻:はい、見ました。

:感想を伺いたいんですが。

小比類巻:やっぱ、伊藤選手強いですね。それとなんか、スター性ありますよね。(自分も)早くレベル上げて、やらないと時間もないし。


収録・構成・写真:渡辺


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