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マサルインタビュー
1998.5.5 後楽園ホール控え室


Q  :判定についてはどんな印象おもちですか?、終わった直後は行ったと思いましたか?。
マサル:つーか、ダウン1回でうーんと思ったんですけど。1人僕の方に付けてくれた方いたんで、2点差くらいありましたよね、こら取ったー思ってもう勝った気でいました、その時点で(苦笑)。でセコンドが勝った勝ったーって言われたんですけど、もう記憶が一寸、只々一生懸命で。
Q  :じゃあ、最初の49−47聞くまでは何も?。
マサル:はい、回りパーっと盛り上がってたんですけど、やっぱり僕の応援だからそう見えるのかと思って。
Q  :凄い応援でしたよね。
マサル:ええ。
Q  :勇気づけられましたか?。
マサル:そりゃあもう。1回ダウン喰らった時見えなかったんですよ何も。あれって思ったら取られて、カウント。「俺ダウンしちゃったのかなあ」って思ったら声援が、何方の声援かわかんないですけど。

Q  :最初のダウンの時、未だフラフラしてる所へ小野寺選手がガーっと来て、これで終りかなって正直思ったんですよ、見てて。
マサル:「やべ、これ絶対来る」って思ったんですよ、効いてないふりしたけど(笑)ばれましたね。
Q  :あのバックブローが当たったときは?。
マサル:きたー、ザマミロ(笑)。
Q  :あれ、狙ってたんですか?。
マサル:狙ってました。タイトルマッチと言うよりも小野寺とやりたかったんで、自分は日本のメジャー所って言うか代表する選手と一度もやったことないんですよ。で、小野寺選手ってのは凄い日本人のトップレベルでバンバンやってるんですけど。だから自分は「俺は強いんだ」と思っても、実際自分がどの位のレベルなのか判らなかった、って言うか不安があったんですけど。それがいきなり頂上行っちゃったから、決まった時は「一寸間に要るだろう」ってってのもあったんですけど。
Q  :正直な話試合前、ここ迄の大熱戦が出来るとご自身で思ってました?。
マサル:いやー、って言うか過去最悪の状態って言うか、全然体重落ちなくて。フェザー級でやるの10ヶ月ぶりだったんで、で最後にやったのが去年の12月、それから5ヶ月ブランクあって。で、減量が上手く行かなかったってのもあって、今日も1発目オーバーしちゃったんですけど。もうビリビリ直前まで手足が動かないんですよ、それが逆に冷静になってああ言う動きが出来たんだと思うんですけど。調子がいいとガーと行っちゃって自滅する、調子悪いのが又、リングあがったら体軽いんですよ、集中できたって言うか。
Q  :気持ち的に何処か開き直りが出来たんでしょうかね?。
マサル:うーん、それとか、後やっぱ大声援ですか。皆応援してくれてそれが1番力になりました。

Q  :名前を変えられてからは。
マサル:2試合目です。皆に「マサル、マサル」って呼ばれてて、やっぱ自分もねファンの人から出来たらマサルって呼ばれたいんで。その方が愛着もあるし、只それだけなんですけど(笑)。
Q  :この名前は、凄く、浸透これで一挙にしたと思うんですけど。
マサル:そうですか、未だ未だこれからどんどん浸透させていきたいですね。
Q  :小野寺選手のパンチはどうでした?。
マサル:パンチが何か、石で叩かれたような。ガンガンって言う何か、前回目黒の選手とやったんですけど、そんときゃ本当ガーンとくるパンチだったんですけど、まあ今までもそう言う重いパンチあったんですけど、小野寺選手のパンチ切れるじゃないですか、それがあの試合やる前から知ってて、やっぱりああ言う切れるパンチって言うのは結構頭の中では1番怖いパンチだなあと思ってたから。うーん、そうねえ、ガツンガツンて言うのが一杯ですよね。それでダウン貰ったのは何でダウンしたのか判らないんです。パンチなのかキックなのか、一寸覚えてないんですけど。気付いたら倒れてたんですけど、やっぱ、一見軽そうに見えるんですけどガーンって来る感じで。

Q  :バンバン打撃戦でしたけど。
マサル:応援しかないです、やっぱこんだけ応援来てくれて、下手なこと出来ないですからね(笑)。下手なことって言うか、うーん、まあそれもやっぱ自分のためですし。皆の前でやっぱ、へばった顔出来ないですからね。
Q  :試合後小野寺選手が一言何か言ってませんでした?。
マサル:あ、またやろうって。
Q  :望む所ですか。
マサル:やー、又やりたいですね。やりたいですねって言うか、やっぱ段々強い選手になって行くと試合は辛いんですけど楽しいんですよ。練習やって、試合でて、終わってからも。だから小野寺選手と決まった時、前回楽しかったんですけど、「うーん、小野寺か。どんだけ楽しいんだろう」って感じですか。
Q  :これからどんどん楽しい選手が増えていくんじゃないですか。
マサル:そうですね、ええ、だといいんですけど。
Q  :おめでとうございます、と言うか、お疲れさまです。
マサル:ありがとうございます、次はベルト持ってきます、応援宜しくお願いします。



 インタビューの間中マサルは笑顔を絶やさなかった、とてもタイトル奪取に失敗した選手には見えない。余程”楽しかった”のだろうか。



収録・構成:渡辺

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