昨年11月、川島選手に敗れてバンタム級「前」王者となってしまった尾崎選手。バランスの良さと、ねばり強いファイトで勝ち得たベルトだったが、川島戦では終盤にかけて攻め込まれて、大事なベルトを奪われてしまった。 そして、今日。次の試合では、ベルトを奪った川島選手と、自分以外の選手がベルト賭けて戦うのであるから、心中穏やかではないだろう。まして、その挑戦者が2月に川島選手を破った村上選手となれば尚更であろう。 バンタム戦線は、田村選手も追いかけてきており、息が抜けない状況にある。この試合を、スッキリした決着で勝利して、バンタム戦線での生き残りをアピールしたいところ。 一方の徳淵選手は、西部日本フェザー級8位と、やや実績に劣るが、キックとパンチのコンビネーションのよい選手だという。 尾崎選手は次に控える試合の前に下手な試合はできないだろう。すんなり徳淵選手を沈めるか、徳淵選手が意地を見せるか。期待してみたい。
一方の徳淵選手は、西部日本フェザー級8位と、やや実績に劣るが、キックとパンチのコンビネーションのよい選手だという。 尾崎選手は次に控える試合の前に下手な試合はできないだろう。すんなり徳淵選手を沈めるか、徳淵選手が意地を見せるか。期待してみたい。
1Rこそ勢いのあった徳淵選手だったが、全く首相撲に対して対応できず、終始足をホールドしてかろうじてダウンを防ぐという、あまり誉められたファイトではなかった。 一方の尾崎選手は、あいかわらず攻守のバランスは良いが、あがく徳淵選手をすんなり倒すという所までは行かなかった。2R終盤から、首相撲に難のある徳淵選手を、何度となくその首相撲に持ち込みながら、決めきれなかったのは今後の課題となるだろうか。確かに、攻め込みにくい姿勢だったが、いささか時間を掛け過ぎた感が強い。応援する会場のお客さんのストレスもたまったようだった。 しかしながら、KO勝ちという結果はきちんと出すことができた。そう遠くない将来、再び訪れるであろう王座奪回のチャンスまで、足踏みをする事だけは許されない。その意味では、まずは無難に再戴冠へ向けて駒を進めたといえるだろうか。 文 片岡