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[第7試合]日本フライ級5回戦
海老沢朋和 vs 加藤豊
勝利(10戦8勝)は全てKOと言うハードパンチャーの海老沢、しかし負けるときは首相撲でパンチを封殺されて、と此方も2回とも同じパターン。海老沢には首相撲と言う大きな宿題が残されたままになっている。若い海老沢が更に上を目指すなら、これは避けては通れない道だ。
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加藤がロー主体に前に出、海老沢が下がる。海老沢がパンチを出すと加藤はスウェーでかわして首相撲に入る、加藤はそこから膝を出し、そして組み手を外してパンチの連打でコーナーに追い込む。海老沢は単発のパンチを返すだけ。
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加藤は距離を測りつつ、飛び込んでパンチの連打。離れてはミドルとハイ。海老沢は距離を支配され中々パンチを出せないが、中間距離からの1発のストレートで加藤を弾き飛ばし一気に主導権を奪ってパンチで攻め掛るがゴング。
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慎重になった加藤は距離をとってミドルとロー、海老沢がパンチを出すとスウェーとバックステップでかわし、組み付いて封じる。しかし加藤は海老沢のパンチを警戒してかそれまでのラウンドと比べてかなり消極的。
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一転加藤がパンチで攻勢、ガードの低い海老沢の顔面に正面からヒット。手数で押す加藤だが海老沢の左ストレートが入ると失速、ダウン寸前。パンチを返すが力がなく、海老沢を止められず、必死にクリンチで逃れる。
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開始から海老沢がパンチで攻め込む、加藤は為す術無し。海老沢が連打で一気に試合を決めた。
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加藤は対海老沢の策を練ってきたようだ、2ラウンドまではそれも上手く行っていたが、海老沢の1発が入るとペースを狂わされ主導権を奪われた。加藤の策は海老沢の破壊力の前に粉砕された。 しかし海老沢にはやはり首相撲と言う課題が残っていたように見える、組まれると自分からは攻められない。この弱点を克服すれば団体の顔になれる力を持っているのだが。
文 渡辺
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