最終決着なるか。 小野瀬とルラウィーは過去2回対戦、初戦はルラウィーが2戦目は小野瀬が肘でカットしてTKOで制している。その2戦目リング上から小野瀬は、「TKOでは勝った気がしない、次があるかどうか判らないが、次はバッタリ倒したい」とアピールした。 小野瀬選手といえば、無尽蔵のスタミナに支えられ、激しく前に出てヒジやヒザを嵐のように畳み込み、相手を有無をいわさずねじ伏せるような、そんな力強い闘いぶりがやはり魅力的だ。確かに、これまでの対戦では、その「らしさ」が若干影を潜めていた感はあるかもしれない。しかし、かつてのルンピニー5位、BBTV王者の肩書を持つルーラウィー選手を敗ったという結果は、もっと評価されても良いだろう。 今回、そのルーラウィー選手の方から再戦を希望してきたというが、果たして、小野瀬選手は今度こそねじ伏せ、返り討ちにすることが出来るか。逆に、ルーラウィー選手が元ムエタイトップランカーの意地を見せるか。
ルラウィーはミドルと肘
「もう1本ベルトを取りに行きます」
もっと、小野瀬選手に光を。 ルーラウィー選手に、ほとんど何もさせずにKO勝利をおさめた小野瀬選手。リーチを活かしてパンチで機先を制すると、あとは体ごと押し込み、攻撃の手を休めない。最初のダウンは左フックがカウンターで入ったが、そうでなくとも、ダウンは遅からず奪えたのではないか。そんな風に、実に安心して見ていられた今日の試合、小野瀬選手の強さが光った試合だった。 一方、ルーラウィー選手の最後は、あっけなかった。正直なところ、戦意を喪失してリングに座ったままの態度は、あまり気持ちのいいものではなかった。確かに、あの試合展開では勝機を見いだすのは難しかったかも知れないが・・・。 それにしても、小野瀬選手の試合をもう少し見れないだろうか。試合後、リングの上から「もう一本ベルトを狙います」とアピールした小野瀬選手だが、どうやらウェルター級への転向も視野に入れているらしい。しかし、連盟の内部だけではウェルター級の選手層もそう厚くはない。せっかく転向しても、試合が見られないのでは、という危惧は払拭できないのではないだろうか。 来年こそは、何とか、この類い希なファイターの試合をもっと見たいのだが。 文 片岡
一方、ルーラウィー選手の最後は、あっけなかった。正直なところ、戦意を喪失してリングに座ったままの態度は、あまり気持ちのいいものではなかった。確かに、あの試合展開では勝機を見いだすのは難しかったかも知れないが・・・。 それにしても、小野瀬選手の試合をもう少し見れないだろうか。試合後、リングの上から「もう一本ベルトを狙います」とアピールした小野瀬選手だが、どうやらウェルター級への転向も視野に入れているらしい。しかし、連盟の内部だけではウェルター級の選手層もそう厚くはない。せっかく転向しても、試合が見られないのでは、という危惧は払拭できないのではないだろうか。 来年こそは、何とか、この類い希なファイターの試合をもっと見たいのだが。 文 片岡