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伊藤隆インタビュー
1998.5.22 後楽園ホール控え室

Q :おめでとうございます。
伊藤:ありがとうございます、これからどんどん防衛して自分の価値を上げていきたいですね。
Q :ルーク選手は如何でしたか?。
伊藤:そうですね、やっぱり強かったです。僕が想像していたよりも強いかなと思ってたら、想像してた以上に強かった。ストーレと蹴りが強いです、後肘を完璧にマ−クしてたみたいで、左の肘出せなかったです。逆に貰ったのがありました、肘は対策練られてました。
Q :切り刻めなかったですね。
伊藤:そうですね、やろうと思ってたんですけど。作戦変更しまして、ローは効いてたんですけどね。今日蹴り一杯出したかったんで、あっちも蹴り強いですから、蹴りで勝ちたかった。どっちで行こうかと思って、切り刻むか蹴りか、蹴りの方で行きました。
Q :手答えはどうでした?、切り換えた蹴りの方は。
伊藤:そうですね、思ったよりスウェーとかしないんで、ディフェンスとかも殆どしなったし、そうですね、やりやすかったです。
Q :振り返ってみて如何でした?、出来の方は。
伊藤:久し振だったんで、後半スタミナ切れちゃって、行ければ倒せたと思うんですけどね。練習はしてたんですけど、半年のブランクで、そりゃ無いと思うんですけど(笑)、スタミナ切れました、倒したかったです。

Q :本日の試合通しまして、課題というと何かありますか?。
伊藤:体力です、体力とシャープさ、技のシャープさが欲しいですね。相手嫌がってたから、もっと集中的に攻めれば、はい。思ったより膝強かったですね、タイとか東金ジムで練習していたので、あの、ウィチャーンとかとやってるんでしょう。
Q :伊藤さんの膝も逆に中々入ってた様ですが。
伊藤:あ、そうですか?。でも彼も結構ポイントずらしてましたね、タイ人に教わったんじゃないですか、ずらすの。
Q :その辺は、上手さみたいなのは?。
伊藤:そうですね、上手さはありましたね。
Q :いよいよベルト腰に巻かれて。
伊藤:そうですね、このベルト活かすも殺すも僕次第なんで、がんばらなきゃいけないですね。
Q :活かしていく第一歩として、どう言った選手と対戦してみたいですか?。
伊藤:勿論有名な選手です、そうすれば自動的に「伊藤の持ってるベルトは凄いな」って言われるし。
Q :具体的には何方か希望する人は?。
伊藤:勿論外人ですね。
Q :外国人選手。
伊藤:はい、Jrミドルですから一杯いますよね、挙げたら切りがないくらい。
Q :ベルト巻いた感想というのは?。
伊藤:そうですね、未だ無名ですけど、このベルト。WPKLでしたっけ?、あのベルトも最初余り価値無かったけど、デッカーとか強い人が取り出してどんどん価値上がってったじゃないですか。ま、そこまでは難しいですけど、頑張って価値上げたいです。
Q :そう言う意味では歴史を作っていく。
伊藤:そうです、はい。ベルトの重さとか言うのは最初考えましたけど、最初はね。取る前は考えましたけど、良いベルト取っても自分が弱ければ価値下がると思うんで。
Q :そう言う意味では日本タイトル取ったときとは違いますか?
伊藤:そうですね、今、前より気合い入ってるって感じですね。国歌も流れましたし(笑)。
Q :今はもう自分の物だと。
伊藤:そうですね、大事にしたいと思います(笑)。

Q :膝でと仰いましたが、やはり膝を少しずらされて。
伊藤:そうです、ポイントをずらしてたと思います、ずらしてました少しづつ。
Q :その辺、どうしようかなという、まずいかなと言うのは?。
伊藤:まずいかなって言う・・、蹴りで潰す、そうなったら蹴り効かせちゃおうかなって思ってたんですけど、でも中々我慢強い選手で、良い選手だと思います、中々。絶対諦めなかったです、4か5Rで諦めるかと思ったんですけどね。
Q :試合前ずっと睨んだり、詰め寄ったりしてましたけど、向うは全然応じなかったですね。
伊藤:この野郎と思いました(笑)、来いよこっちへと(笑)。拍子抜けしましたけど。まあ、試合自体久し振りだったんで、休んでたわけじゃないんで、ずっと練習してたんで。
Q :効いてたのはありましたか?。
伊藤:そうですね、パンチとか額で受けてたんで効いたのはなんですけど。強いて言うと・・・、そんな強いのは。蹴りもパンチも強いですけど効いたのは無いです、強いなとは思いましたけど。噂に聞いてたのは、凄い強いって聞いてたんですけど。イケイケだって聞いてたんで、僕もその体勢で行ったら思った程じゃなくて、でも強いことは強いですよ。効いたのは無いです。
Q :6ヶ月間空きましたけど、その間どんなこと考えて練習してましたか?。
伊藤:そうですね、そん時は去年のダメージ一杯たまってたんでね、去年は毎試合毎試合、片足、どっか痛くして試合してたんで。まあ、今に見てろよって感じで(笑)。
Q :3月の試合はあるって言われてて流れたんですよね。
伊藤:そう、相手見つからなくて。ま、しょうがないですね。
Q :これからはしょっちゅう出ることになるんでしょうか?。
伊藤:そうですね、6月はまた決まってるみたいなんで、頑張ります。
Q :相手は?。
伊藤:永田選手です。
Q :判定についてはどの様にお感じになりましたか?、2−0でしたが。
伊藤:まあそんなもんでしょ、僕はドローかなと思ったんですけど、決定打がお互い無いんで。MAの場合そうじゃないですか、手数とか差が無いと差をつけないじゃないですか。一方的に手数出してるラウンドじゃないと10−9とかしないんで、延長もあるんで、延長やるつもりでした。終わったとき「やばいな」って(笑)、どうしようかなって思ったんですけど(笑)。傷口広げるしかないかなって思ったんですけど、まあよかったです。蹴り数で勝ったのが最終的に採点で勝ったんですかね?、判らないですけど。
Q :ローからミドルへのダブルが良かったんじゃないでしょうか?。
伊藤:はい、そうですね。ローに弱いって言う、結構タイ人、タイ人はそうでもないですけど、タイとかで教わってる外国人、日本人もそうですけど、タイ人ばっかりに教わってるとローのカット教えないじゃないですか、ポイントにならないから。だからローは効くんじゃないか、ムエタイスタイルはローに弱いんじゃないかって。僕もまあムエタイスタイルですけど、タイ人に教わってないんで、タイ人ってローのカット教えないですから。
Q :その辺り案の上でしたか?。
伊藤:そうですね、もう一寸攻めたかったですね。一寸ストレート強かったんで、ロー蹴ってく時ストレート合されるの怖いかなって言うのあったんで。
Q :今後ベルト守っていく仮定で、ルーク選手との再戦もあると思うんですが。
伊藤:勿論あるでしょうね、はい。
Q :その時は、勿論。
伊藤:KOで、今度はスッキリしたいです。
Q :やはり切り刻みで?。
伊藤:そう、自分の持ち味で、そうですね、切り刻みか蹴りまくりで。今日は僅差で勝ったんですけど、ま、蹴りで蹴り勝ったって事で。試合内容的には、まあ100%の試合は無いですけど、まあ、60〜70%は満足してます。これから強い選手と戦って防衛して、自分の価値を上げたいと思います。

Q :今のタイトル(MA日本ウェルター級)はどうします?。
伊藤:嶋村が来てるんで、嶋村か、井出本選手でも良いですし、誰か取るんじゃないでしょうか?。
Q :返上するという?
伊藤:返上ですね。
Q :取った時点でもう?。
伊藤:はい、取れなかったら戻ろうかなって思ってましたけど(笑)。いや、でも嶋村も良くなってきてるし、いいんじゃないでしょうか。
Q :じゃあもう今はJrミドルで?。
伊藤:そうですね、徐々に、出来れば徐々に上げていきたいんですけど。僕も多分徐々に上げていくと思うんで、次は70kgで、最終的にはミドルまで上げます。
Q :今年一杯はJrミドルで?。
伊藤:そうですね。
Q :永田選手は2度目になるんですね。
伊藤:そうです。
Q :前は?。
伊藤:3〜4年前です。これからはガンガン行くんで、あんまりダラダラやっちゃうと、長いラウンドやるとダメージ多いじゃないですか。お客さんも面白くないですからね。自分の商品価値上げるのお客さんの判断もあるし、お金払うの客さんですから。
Q :海外で試合するということは?。
伊藤:どうなんですかね?、会長に聞かないと判らないけど、そう言うのもあるんじゃないでしょうか?。何れはあるでしょうね、今年以内に強い奴とやらせると言ってるようですし。期待してます、やばいかもしれないけど。
Q :外人ですか?
伊藤:いや、未だわかんないです、このクラスじゃないですか?。強い奴とやらせるって言ってましたよ。センティアンノーイとか、わかなんないですけど、そんな話もありましたけど。でもやってみたいですね。


収録・構成:渡辺


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