ミドル級王者の小笠原選手は、試合数こそ7戦と少ないが、その試合ぶりは、堂々としていて力強い。少しずつ、王者としての風格も身に付けているようだ。 いかにも重量感あるパンチを主体に前へと突き進むスタイルは、7勝のうち6KOを上げている。当然、この試合も前に出て、相手を倒すことを狙うだろう。 対戦相手については、よく分からないが、キックの実力者の揃うオーストラリアの選手だけに、油断は禁物。ここは、きっちり勝って、次のタイトル防衛戦へと繋げたいところだろう。
最後は右のパンチで一撃KO
重いパンチの小笠原選手と、ヒザとミドルのダードウスキー選手の試合は、思ったより噛み合って、これから面白くなりそうだと思っていた刹那、試合が決まってしまった。 ダードウスキー選手は、やや単調にパンチを狙う小笠原選手に対し、巧くテンカオを合わせると良いミドルも放ち、試合のペースを掴みかけていただけに、悔しかっただろう。 一方、小笠原選手だが、ストレート系のパンチだけでは速い回転は望めず、ガッチリとガードされ、ポジションの入れ替えに長けた選手が相手になると、やや苦しい感じがした。パンチが重いのは相変わらずだが、プラスαの部分が欲しいところではないだろうか。 何にせよ、きっちり勝ったことは評価すべきだろう。次の防衛戦に向けて、ますます勢いがついたのではないかと思う。王者としての名声を高めるべく、防衛戦でも、力強いところを発揮して欲しい。 文 片岡
一方、小笠原選手だが、ストレート系のパンチだけでは速い回転は望めず、ガッチリとガードされ、ポジションの入れ替えに長けた選手が相手になると、やや苦しい感じがした。パンチが重いのは相変わらずだが、プラスαの部分が欲しいところではないだろうか。 何にせよ、きっちり勝ったことは評価すべきだろう。次の防衛戦に向けて、ますます勢いがついたのではないかと思う。王者としての名声を高めるべく、防衛戦でも、力強いところを発揮して欲しい。 文 片岡