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武田幸三インタビュー
1998.6.14 メッセ昭島控え室


 「あさはかでした、向うの勝です」


Q :今日は最初からボディーブローで攻めようって言う作戦だったんですか?。
武田:そうですね、現役じゃないんで(相手は元ランカー)、まあ腹弱いだろうと。
Q :1R終了のゴング、終わった後に肘貰ってしまいましたね。
武田:えー、あの、浅はかでしたね。はい。あのー、タイ人と、判定初めてなんですよ、5R入って(武田は5R昇格後は全試合KO決着)。あの、首相撲の、あの、スタミナがこんなに無くなるもんだと初めて経験しました。もう、浅はかでしたね。もっと、あの、自分の距離で戦えると思ってたんですけど、戦えなくて。あの、判定も向うの勝です。
Q :そう思いますか?。
武田:思います(苦笑)。あの、記録には僕の勝で残るんですけど、あの、僕の頭の中では負ですね、はい。向うの人に悪い気しますね。だから、今回の1番の反省点は浅はかだったこと。こんなにパンチを殺されて、あー、首相撲でスタミナロスされるとは思わなかったです。ミドルとかは見切れてて、貰ったんですけど、あれはわざと貰ってて、避けようと思えばよけれたんですけど。ミドルとかはそんな、現役じゃないんで。とにかく首相撲であそこまで、スタミナロスされるとは思いませんでした。ほんと、浅はかでした。
Q :ボディーフックとボディーストレートに感触はありませんでしたか?。
武田:ありましたよ、最後のラウンドなんかは特に。ま、芝居かもしれないですけどね、休むための。ただ、やな顔したんで。しかも1階級下の元チャンピオン(元チャンピオンとの事だったが、実際はランキング1位)で、現役じゃないですから、先が思いやられますね。浅はかでしたね、簡単に考えてました、結構舐めてました。
Q :ジャッジ的には勝ちましたけど、あまり喜べないと?。
武田:あまりって言うどころか、僕の負ですね。記録だけで、本当、悪いね。
Q :あの、組み合った時に色々されてたみたいなんですけど。絞められたのあります?。
武田:チョークスリーパーですね、後倒れてからチョークやられたり、倒れた後にずーっと鼻抑えられたり、後は噛まれたり。
Q :噛まれた?。
武田:噛まれましたね。
Q :何処噛まれたんですか?。
武田:首とか。別に、僕はそれは悪いことじゃない、リングの上は何でもありですから。別に反則じゃない、僕もやります。
Q :やはり前へ前へ出てこられる圧力ってありますか?。
武田:それはあります、組み付かれるのが嫌なんでね。
Q :突き放しきれなかった?。
武田:ええ。ローも結構感触あったんですけどね、駄目でしたね。本当に浅はかでしたね。恥ずかしいです。

 「1からやり直しです」

Q :7月の試合は上手く気持ち切り替えられそうですか?。
武田:そうですね、やらないと。
Q :日本人とやるのと、外国人、タイ人とやるのと、やっぱり違いますか?。
武田:首相撲が負けちゃいますから、日本人だと今まで負けたこと無かったんですけど。やっぱり首相撲がね、効かないんですけどね、スタミナロスされちゃう。ミドルもね、効かないんですけどね、スタミナがそれで取られちゃうので。
Q :次に向けての抱負を。
武田:えー、1からやり直しですね。



 「浅はかでした」、を連呼した武田。さしもの超合金ボディも首相撲地獄はかなり堪えたようだ、肉体的ダメージはさほどでも無さそうだが精神的な部分では。武田はこれまでタイ人との対戦はあるが、何れも打合いでのKO決着となっている。実質的に今回初めてムエタイの洗礼を浴びた武田の1からやり直しに期待したい。

収録・構成:渡辺

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