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 [第11試合 国際試合ミドル級5回戦」
本多孝一 vs パヤックレック・ユッタキット
多選手はローを主体に重い攻撃を誇るミドル級3位の選手である。年齢は、30才に届くが、キャリアは3年、試合数は8戦と決して多くない。
 一方のパヤクレック選手はといえば、年齢こそ28才と年下だが、その試合数は、280戦240勝22敗18分(56KO)と二桁も違う。さらに、元ラジャダムナンスタジアムのJrウェルター級王者という肩書は、それだけで見る者に期待感を抱かせる。
 この対戦が、どのような意味を持つか。全ては本多選手の頑張り次第であろう。



ラウンド1 ヤクレック選手が重そうなローを放つ。本多選手も左ミドルを返すとパヤクレック選手はそれをキャッチ。軸足にローを入れる。さらに、いかにも重そうな左ストレートを顔面に叩き込むと、本多選手が後方に吹っ飛んでダウン。カウント途中でレフェリーが試合を止めた。
 しばらくして立ち上がった本多選手は、まだ出来るとアピール。会場もざわめくが、当然判定は覆らない。


ングに登場したパヤクレック選手の体は筋肉質で、非常に力強い印象を受けた。そして、想像通りの迫力あるロー、そして重量感あるストレートだけで試合を決めてしまった。余りにもあっけない幕切れに、実力の全てを見出せたわけではないが、ただ者ではないことは確かだろう。
 本多選手と比べると身長差があったが、体重は157ポンド。王者時代のJrウェルターと比べるとかなりの体重増といえる。次に対戦する武田選手との契約体重がどのくらいになるか分からないが、これより軽くなることは確かだろう。とすれば、動きも軽くなり、より現役時代に近づくと予想される。
 同じく硬質な筋肉の鎧を纏った武田選手とパヤクレック選手の日タイ剛腕対決は、きっと見る者を興奮に導くことだろう。

文 片岡

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