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ソムチャーイ高津インタビュー
1998.10.9 後楽園ホール控え室

Q:おめでとうございます。

高津:はい、ありがとうございます!。

Q:どうでした、今日は、すごい試合になりましたね?。

高津:いやぁ、ヒジがあごに当たってバタッて倒れたから。

Q:最後ダウンとったのは、ヒジですよね。

高津:けっこう、タイではヒジでダウンしたりとか、幻のダウンとかあったんで、なのになんでこっち来ると倒れないのかなって。そしたらやっぱり倒れましたね。

Q:1Rこそ、向こうのヒジもらって、腫れてますけども・・・。

高津:これ、前からのヤツじゃないかな。違う?新しいヤツ?。

Q:ヒヤッとしませんでしたか?ダメージとかありませんでした?。

高津:大丈夫。ダメージはない。いや、今回負けたら今日引退だなっていうのは思ってました。

Q:決めてたんですか?。

高津:ええ。負けたら、例え切られても、1RTKO負けでも、KO負けでも、負けたら、もうやんねーよって。

Q:それは、自分自身で決めたんですか、それとも会長やなんかと喋って決めたんですか?。

高津:いや、自分自身で。練習やっても、今まで8ラウンドとかミット蹴れたのが、今、何とか5ラウンド蹴ってる状態で。ちっと、スタミナが落ちたのか、今回スタミナがなかったのか分かんないんですけど。自分自身情けなかったんで。これで変な試合するようならやめようって。

Q:実際、今日リングに上がってコンディションはどうだったんでしょうか?。

高津:いや、みんなマッサージしてて体調いいねって言うんだけど、自分では動いてみないと分かんなくて。ちょっと、お尻とか筋肉痛残ってたんだけど。コンディション悪いかなって思ってたんだけど、動けて、ヒジとかカットできて、逆にこっち蹴ると、向こうが変なカットの仕方してて、いいかなぁって。

Q:実際に名のあるタイ人のパーサタンの手応えはどうでしたか?。

高津:いや、無かったですね。

Q:無かった?。

高津:なんていうんですかね。ヒジは巧いす。巧いのは認めますけど。練習してないでしょうし。はい。

Q:怖くはなかった?やってて?。

高津:いや、最初怖かったですよ。チャイナロンに、怖がるな怖がるなって(笑)。

Q:(笑)。

高津:何が怖いかっていったら、何もしないで終わっちゃうのが。結局、1ラウンドも行かなかったじゃないですかいつもみたいに、俺は。向こうは、バーッと来て、切られちゃったら終わりですからね。ホント。それは、気を付けていながらも、もしかしたらそうなるかな、っていうことが怖かったですね。

Q:2ラウンドの後半から徐々に徐々に盛り返していったっていう要因はなんですか?。

高津:いつものパターンですからね。いつも最初動かないですね。でも、今日は最初序盤も、攻めは悪かったけど、ガードはしっかり出来てたんで。ちょっと理想に近づけたかなって。ただ、ダメなのは、今回はヒザでって思ってたのが、向こうがヒジで来ると、意地になってヒジで返しちゃうってのがありましたね。

Q:やっぱり、無我夢中でヒジ返してったって感じですか?。

高津:無我夢中っていうじゃないんですけど、意地ですね。意地張りましたね。パンチも、ヒジを見ててパンチ合わせられるなっていうのがあって。パンチも多少使いだして。だけど、パイブーンにはパンチは使うな使うなっていわれたのに。でも、空いてると出ちゃうんですね。

Q:最初のドクターチェックで止めて欲しかったんじゃないですか?。

高津:いや、一回目でドクターチェックで止められちゃうようじゃ・・・その後広がったんで。

Q:今日の倒れてからのパーサタン、もの凄くガッツあったとおもうんですけど。

高津:そうですかね。意外とあきらめたな、って感じはありますけど。

Q:今日の一勝っていうのは、もの凄い自信になったんじゃないですか?。

高津:いやぁそうでもないですね。でも、一つだけいいたいのは、あれですよね。佐藤選手と今日タイトルマッチやるはずで、どこのマスコミも佐藤選手有利の書き方を書くんで・・・。

Q:見返してやりたかったっていう・・・。

高津:見返してやりたいっていう気持ちは確かにありましたね。実際、パーサタンは佐藤選手に勝ってますし。まぁ、そんときからかなり年月たってるんで、簡単には決められないと思いますけど・・・だけど、これでもう、五分でしょう。

Q:イーブンだろうと?。

高津:イーブンですね。なってますね。

Q:この次の試合っていうのは決まってますか?。

高津:1月になると思いますね。

Q:タイで試合やるっていう予定はいまのところ?。

高津:来月頭からちょっとだけ行こうと思ってますんで。もしかしたらやるかも知れません。

Q:タイトルマッチが流れて動機付けみたいなものは?。

高津:別に、とにかく、もう、後輩が強いんで。力玉とか、木浪とか、あそこにいる広川、飯田、野中・・・みんな強いんで、もう、後輩の一緒に練習するだけで精一杯ですね。後は、パイブーンにいわれるまま、やってるだけで。今、ジム全体が良い方向に進んでるんで。特に、木浪と力玉とは、練習じゃもう俺より強いんで。これから小国ジム、俺も最後の意地でもうちょっと盛り上げて、木浪、力玉にバトンタッチしたいなって。

Q:ありがとうございました。


収録:片岡 構成:渡辺


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