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新田明臣インタビュー
1998.5.31 後楽園ホール控え室


 新田のインタビューは直ぐには始まらなかった、最終ラウンドの藤原のジャンピング肘で負傷した箇所を治療し、シャワーを浴びてからの会見となった。


新田の後頭部から背中にかけて血が滴っている

Q :パンチ結構貰ってたようですが。
新田:いや、パンチはそんなに貰ってないと思うんですよね。只印象は悪いですよね。
Q :1Rロー、2Rミドルでしたが、自分の中で切り替えは出来てましたか?。
新田:てゆうか、僕は何時も物考えないで結構やはり、何て言うんですかね、感覚だけになっちゃうんです。宙に浮いちゃう、上がっちゃうって言うのもあるんですけど。1Rなんか上がっちゃって地に足が着いてない感じなんですよね、度胸がないって言うか、何か。何時も危ういんですよ、何か。それで何時もシンサックさんが「駄目だろ!」って言って、こうしろって言ったらそれが直結して入ってきて、よし頑張るぞと自分に、身体の中に入ってくるんです。今日はそれが大江さんだったんですよ、大江さんがやっぱり一生懸命な顔で「ミドル蹴れよ、お前何やってんだ!」って言うのが入ってきたんです。

Q :左足は怪我されたんですか(控え室に入ってくる時、新田選手が少し足を引きずっていた)?。
新田:足首ひねる癖があって、歩いててもたまに。
Q :前に痛めたところ?。
新田:はい、新聞配達で痛めました。
Q :今はやってないんですか?。
新田:今やってないです。今、僕スポンサーさんがついててくれて。それが凄い一寸でも雑誌とかに書いてくれると、やっぱり僕なんか何の宣伝にもならないのに金出してくれて、そう言う事してもらってるんで、やっぱ一寸でもそう言う記事読んでもらって、喜んでもらえるなら。もし書いてもらえるんなら、スポンサーがついてて、生活費出してもらってキックだけやってるんで、書いてもらえれば。
Q :それは何時ぐらいから?。
新田:青葉選手とやった後からです。
Q :やった後。
新田:はい。
Q :11月くらいですか?。
新田:そうですね、オランダ行く資金先ず出してもらって、でタイ行くのも全部お金出してもらって。月々出してもらって、仕事しないで色んな所行ったり出来るんで。
Q :それで練習量はかなり増えた?。
新田:そうですね、大分増えました。
Q :タイへ行かれて日本での試合は大分間が空いちゃった感じですが、こないだも相手来なくて(3月に予定されていたヤーシン選手が怪我のためキャンセルした)。どうでした、日本での試合?。
新田:あんまり、久し振りって言っても空いちゃいますからね日本、何だかんだ言って。現役の選手でも平気で1年空いちゃったりするじゃないですか。もっと試合どんどんやれば、皆強くなれると思いますけどね。
Q :タイでの試合の成果と言うか、活かせたと言うか、活かしたいなというのはありますか?。
新田:活かしたいな・・・、はいタイでは結構地に足が着いてたんですよ、ちゃんと1Rからちゃんと自分を見つめながら出来たと言うか。ちゃんと出来たんで、今日もそのつもりでしたけど出来ませんでした。
Q :やっぱりその、何方かと言うと舞い上がっちゃう?。
新田:はい、舞い上がっちゃいました。
Q :あの周りの皆さんの話で、まあローキックが得意で、時折パンチを磨きたいなって、そっちに行っちゃったりって言う話を聞いたことあるんですけど。どうですか?、今回の調整期間、元に戻して本来の戦い方にしたんでしょうか?。
新田:気分的には、でもお客さんが盛り上がる戦い方がやりたいって言うのと、お客さんを盛り上げたいって言うのと。堅実でもやっぱりこう、お客さん盛り上がらなかったらキックは危ういですから、客を盛り上げるスタイルで、やっぱり、バランスの良い選手になりたいです。
Q :後、自分にプラスしたい物は?。
新田:バランス感覚ですね。
Q :またこれからタイとかオランダとかに行く予定はあるんですか?。
新田:未だ決めてなかったんで、今回終わるまで考えられないなって思って、決めてないんです。行きたいですけどね。
Q :日本は結構空いちゃいますね、次は、7月は無いんですよね。
新田:はい、出たいですけど。
Q :すると、秋以降になってしまうかなと思うんですが。
新田:はい、出たいですね。7月も出してくださいって言いたいですけど。
Q :一寸あの、新田選手個人と一寸離れるかもしれないですが、色々ありますよね、交流戦なり他所の団体と、その辺はどうでしょう?。
新田:そうですね、やっぱりやらなきゃいけないと思います。やっぱり、「誰が強いか決めるんだ大会」を。どっか、何時かやりたいですね。

Q :先ず率先してやりたい。
新田:はい、やりたいです。僕とやりたいって言ってくれる選手がいるんで、個人的に考えちゃうと僕も気弱いんであんまり言えないんですけど。でもやっぱり、皆でやっぱ、やろうじゃないかって。やりたいですね、皆で。
Q :特に誰というのは?。
新田:強い選手だれでも、やりたいです。他の団体のチャンピオンクラスと。
Q :未だ具体的に予定みたいのは?。
新田:自分でやりたいって言うだけで、後は連盟の方にお願いします、と。
Q :現実に団体内だと、日本人選手でって言うと、もう後、青葉さんとの試合があるかもしれないですが。
新田:後僕階級一寸、今70ちょい位なんですよ。小笠原選手もなんですけど、やりたいし、後ウェルターの選手とも69kg契約位でやりたいです。
Q :具体的に名前上がりますか?、小笠原さん以外に。
新田:やっぱり強い選手と、武田選手とか。
Q :伊藤選手とか。
新田:伊藤さんとは仲いいんで(笑)、結構皆狭いから知っちゃうじゃないですか(笑)。」一寸そう言うのはあるけど、うーん、そうですね。
Q :やっぱり伊藤さんとかって気になります?。
新田:いやー、刺激にはなりますね。でも対戦相手として考えたことは無いですね。はい。
Q :港選手とか。
新田:ああ、田代(港選手の本名)さんも仲いいですけど。はい、スパーリングとかよくやってるんです。でもやっぱり試合は誰とでも、組まれれば誰とでも、仲よくても試合は出来ると思うんですよ。後外人とやりたいですね。
Q :このクラスなら一杯いますね。
新田:はい。
Q :現実的な所、団体内だと日本人も、後いないですから、後は外国人と。
新田:外国人、でも日本人ともやりますよ。
Q :今日はあれですね、ファンの方東殆ど。あれは呼びかけたんですか(笑)。
新田:はい呼びかけもあります(笑)。
Q :友人とか。
新田:いや、友人の友人の友人(笑)。
Q :いわゆる新田軍団ですね。
新田:新田軍団です(笑)。
Q :今日は鳴り物は無しで。
新田:この前怒られたらしいんです(笑)、こいつが団長なんです。
Q :怒られました?。
団長:下に響いちゃうらしいんです。
Q :ああサウナまで(笑)。
Q :先程バランス感覚を加えたいと仰いましたが、誰かお手本にしてる選手はいますか?。
新田:お手本?、佐藤選手なんかお手本ですよ。
Q :孝也選手。
新田:はい、でも一杯いますよ、場所場所で結構。センティアンノーイとか、イワン・ヒポリットとか。



 



収録・構成:渡辺

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