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佐藤孝也インタビュー
1998.5.31 後楽園ホール控え室


Q :膝は一寸堪えたようですね、1R。
佐藤:よけるだけで精一杯でした。
Q :これまで当たった選手の中ではどうでした?。
佐藤:たいしたことないですよ。あれが本当に現役の1位の実力なら、追い付いてみせますよ。自分が想像していたよりたいしたことなかった。

Q :何を狙ってたんでしょう?。
佐藤:指示にあったように、もう一寸ローが当たっていれば。まあ自分が出す前に距離に先に先に入られちゃって、組まれちゃって、駄目でしたね。その一瞬のタイミングが未だ自分は掴めてないんで、それがこれからの課題ですね。自分が攻撃出そうとする時に、もうスッと入られちゃって、組まれちゃって。
Q :何回か投げられましたね、あれは力が、腹に力が入らなかったって言う事でしょうか?。
佐藤:いや、向うが上手かったんじゃないかな。只、投げられる事や肘貰う事は想像してたんで。
Q :今後の課題としては何を?。
佐藤:そのー、自分の距離で攻撃を出す、その一瞬のタイミングって言うか、それを掴まないと駄目ですね。向こうの方がそう言う面では1枚も2枚も上手だったって言うか、向こうの方が自分(佐藤の)の距離を分かってるって感じでした。僕が出そうとする瞬間に、向うが自分の距離作っちゃうんで。
Q :後半肘入れてましたよね、感触はどうでした?。
佐藤:んー、1発2発いいのがありました。
Q :スタミナ的にはどうでした?。
佐藤:別に、別に問題ないです。
Q :鈴木選手がこの前に凄い試合して(対パーサタン戦)プレッシャーがあったんじゃないかと思ったんですが。
佐藤:プレッシャーって言うより、いい意味で刺激になって、僕が鈴木から教わる事もあるし、彼を見習ってやったような感じですね。
Q :試合中に会長から「自分を出しきれ、自分を出しきれ」って言う指示が多かったんですけど。
佐藤:うーん、自分が出す前に出されちゃって。只まあ、周りがどうであれ、どんなに笑われたりしても僕は本気で勝つつもりでいたし、僕だけは自分を信じてますから、ですから今日は悔しいですね。別にタイ人だから、相手がランカーだから(負けても)よかったなんて全然思ってないし、結果的に負けたから悔しいですね。



 淡々とインタビューに答える佐藤だが、言葉の端々に悔しさが伺える。しかし、負け惜しみと見る向もあるかもしれないが、どうやら体験してみたラジャ現役1位の壁は本人の予想したほど高くなかったようだ。特に小森会長は手答えを掴んでいた、「佐藤や鈴木クラスの選手をあと4〜5人育てて切磋琢磨されば追いつける」、と。但し、「あと数年かかるだろうが」とも付け加えていた。



収録・構成:渡辺

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