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 [第13試合 NJKFライト級挑戦者決定戦5回戦]
ソムチャーイ高津 vs 笹羅崇裕
藤孝也の持つライト級タイトルへの挑戦権を賭けた一戦。昨年11月の同タイトルの決定戦で佐藤に敗れ、雪辱に燃える高津と、最近確実に力を付けてきた笹羅の対決。
 高津と言えば「タイ人になった男」として格闘技雑誌でも紹介されたが、そのファイトスタイルは徹底した「首相撲からの膝と肘」。組み付けば強い高津だが、最近ローキックと言う弱点を発見され対戦相手は盛んにローを狙ってくる。笹羅はこの弱点を突き、地元でチャンスを掴めるか。



ラウンド1 羅は左右のパンチとローで前に出る、高津もパンチとミドルで応戦。笹羅はやはりロー狙いか。暫く中間距離で打ち合った後高津が組み付いて膝、嫌って下がる笹羅を追って高津はテンカオ、笹羅はそこへアッパー。

 
ラウンド2 ンチの笹羅に高津も2〜3パンチを返して直に組み付いて膝、笹羅も膝を出すがやはり高津が一枚上手。一度組み手が外れ横を向いてしまった高津に笹羅は肘を振るうがガードされ、組み直されて又膝。

ラウンド3 始早々、ロープ際で転倒した笹羅の顔面に勢い余った高津の蹴りが入り減点1、地元の選手への反則攻撃に場内から大ブーイングが起きる。再開後高津の方から中間距離での打合いを挑み、笹羅がこれに応じる。しかしこの回から高津にはローによるダメージの蓄積が伺える。

 
 得意の膝で攻める高津
 
ラウンド4 羅は高津の右足に狙いを定めてロー、しかし直に高津に組まれてしまう。差し手争いを制せない笹羅を高津が膝で攻める。再三の首相撲でスタミナを奪われたか、笹羅は後半に入ると失速、手が出なくなる。

 
 笹羅は首相撲では防戦一方
 
ラウンド5 たくない笹羅だが一瞬しか距離を保てない、1〜2発ローを蹴ると直に組まれて高津の膝を浴びる。

 
 組もうとする高津に笹羅のパンチがヒット
 
延長ラウンド 長ラウンドに入っても高津の首相撲攻めが続く、笹羅はブレーク直後にパンチを出すがガードされ、高津はテンカオを合せて前進首相撲に持ち込む。

 
 ローで高津の右足を狙う笹羅
 

戦権は高津の手に入った。採点から判断すると3Rの減点が無ければ5Rで終わっていたろう。笹羅も成長振りを見せ粘った、ローは確実に効いていたが持ち味を発揮する高津の前に徹底出来ず涙をのんだ。
 これでタイトル戦は佐藤VS高津、昨年11月の決定戦以来の再戦が再びベルトを賭ける一戦となる。

文 渡辺

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