[K-1] バンナ、ホーストが一回戦で消えた! カオスの21世紀に南海の怪獣王子誕生!/ワールドGP決勝戦
アルゼ K-1 WORLD GP 2001 決勝戦 2001年12月8日(土) 東京ドーム 観衆6万5千人(超満員) レポート&写真:井田英登 取材:高田敏洋,仲村直
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【本誌調査】 K-1 GP優勝は誰? 読者予想 (投票数 282票/木〜土曜集計) 1■バンナ 83 (27.6%) 2■ホースト 72 (23.9%) 3■イグナショフ 38 (13.5%) 4■フィリォ 30 (10.0%) 5■アーツ 26 (8.6%) 6■レコ 21 (7.0%) 7■ハント 18 (6.0%) 8■ペタス 7 (2.5%) 9■ワット(リザーバ) 3 (1.1%) 9■ベルナルド(リザーバ) 3 (1.0%)
◆スペシャル企画◆ K-1グランプリ直前収録:出場選手インタビュー集 ハント、フィリォ、バンナらの試合直前のコメントを掲載
※トーナメントでは1R2ダウンでTKO負けとなる。
第1試合 リザーブマッチ 3分3R ○マイク・ベルナルド(南アフリカ/スティーブズジム) ×アダム・ワット(オーストラリア/ショアボクシングジム) 判定3-0 (29-28,30-28,29-28)
【リベンジ成功。ベルナルドK-1全面復帰宣言】 福岡での無惨なKO負けで背負った汚名を雪ぐべく、背水の陣でリベンジに賭けたベルナルドだが、逆に慎重になり過ぎた感がある。一方ベテラン、ワットは左右のパンチ、ローのコンビネーション、バックハンド、かかと落としといった多彩な攻めで幻惑。ベルナルドは3R左ボディーブローを利かし、残り試合時間20秒、右ロー、ハイのコンビネーションでダウンを奪い、K-1戦線への最後の徳俵を守った。試合後、「二兎追うものは一兎をも獲ず」と日本の故事を引いて、ボクシングからの撤退を示唆したベルナルドは、噂される猪木軍との対抗戦なども退け、来年以降再びK-1戦線への専念を誓った。
第2試合 準々決勝 第1試合 3分3R ×ステファン・レコ(ドイツ/8.11ラスベガス優勝) ○アーネスト・ホースト(オランダ/ボスジム/6.16メルボルン優勝) 判定0-3 (27-30,27-30,28-30)
【Mr.パーフェクト、史上初のV4へ余裕の滑り出し】 K-1史上初、前人未到のGP4勝の偉業を目指すホーストは、その初戦、K-1第三世代代表のレコを迎え撃つこととなった。ホーストがパンチの連打と的確なローのコンビネーションでじわじわとレコを攻める。2Rレコのローに合わせたホーストの左カウンターが命中しレコがスリップ気味のダウン。レコはその後危ない場面はなかったものの、ホーストの鉄壁のディフェンスを崩せず。ホーストが順当に準決勝に進出を決めたように見えたのだが・・・。
第3試合 準々決勝 第2試合 3分3R ×ジェロム・レ・バンナ(フランス/ボーアボエル・トサジム/4.29大阪優勝) ○マーク・ハント(ニュージーランド/トニー・ムンダイボクシングジム/10.8福岡敗者復活戦勝者) 2R 2'37" KO
【南海の台風に“新世紀暴君”の夢が吹き飛ばされた!】 今大会、自他共に認める不動の大本命として、初のGP制覇に挑んだバンナ。目指すはアーツの持つ“暴君”の称号を継承し、新世紀のK-1シーンに君臨するバンナ時代の確立だ。今回、対戦相手に立候補してきたハントは、去年の予選トーナメントですでに破った過去がある。今年一年でみるみる頭角を現してきたとはいえ、まだまだバンナの牙城を揺るがす程の存在ではないはずだった。しかし、アンコ型の体形とは裏腹に、ハントはクレバーな戦術でバンナの盲点を突いてきた。前々日の会見でも明かしていた通り、バンナの強引なまでのプレッシャーに対して、一歩も引かず、ガンガン前に出てフックを打ち込んでいく。逆に位負けを期待していたらしいバンナはキックで様子を見る展開に終止。左ミドル、パンチとローのコンビでペースこそ維持したものの、明らかに得意の“ゾーンプレス”的なプレッシャーが機能しない。 焦れたバンナは、2Rになると遮二無二ハントをコーナーに追い詰め、膝を連打。徐々に試合のペースを握るようになり、勝利が近さを感じさせる展開へ。しかし、“バスに当たっても壊れない男”ハントの本領発揮はここから。「効いてないよ」とばかりニヤリとした表情を見せると、一気にパンチ連打を返し形勢逆転。右フックを命中させバンナの動きを止め、コーナーに追い詰めてから左右のラッシュ。思わぬ猛攻に、バンナは意識を失いマットに崩れ落ちた。衝撃的なノックアウト劇と予定調和の崩壊に、満員のドームは大歓声に包まれる。ドームに熱帯性高気圧の押し寄せ、南海の嵐が一気に勢力を増した瞬間だった。
第4試合 準々決勝 第3試合 3分3R ×ニコラス・ペタス(デンマーク/極真会館/8.19 JAPAN GP優勝) ○アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ/チヌックジム/7.20名古屋優勝) 2R 1'21" TKO(レフェリーストップ)
【赤い蝎、極真魂を蹂躙】 石井館長言うところの“カオスの21世紀”を象徴する存在となったのが、24歳の新鋭、イグナショフの登場だった。ムエタイ仕込みの強烈な膝は言うに及ばず、長いリーチからくり出されるストレート、そして鞭のようにしなるハイキック。どれを取っても、ヘビー級とは思えない切れ味だ。まさにK-1新世代の旗手となるべくして生まれた逸材。この長身のイグナショフのくり出す多彩な膝蹴りに対し、ペタスは極真の象徴とも言える右ローで応戦。また1R終盤には故アンディ・フグを思わせるカカト落としも見せ、Kのリングに脈々と息づく空手魂を表現してみせた。“空手家は苦手”と公言するイグナショフだけに、こうした細かいパッセージの蓄積が効いてくるのではとも思われたが、2R、イグナショフが組んでの右膝一撃でペタスの希望を打ち砕いた。崩れ落ちたペタスもなんとか立ち上がったが、ペタスの鼻が折れている事を知ったレフェリーが試合をストップ。アンディの遺鉢を継ぐべく、ジャパン代表として出撃したぺタスだが、赤い彗星の一刺しはその思いを越える破壊力であった。
第5試合 準々決勝 第4試合 3分3R ○フランシスコ・フィリォ(ブラジル/極真会館/10.8福岡敗者復活戦勝者) ×ピーター・アーツ(オランダ/メジロジム/主催者推薦枠) 2R終了後 TKO(セコンドのタオル投入)
【20世紀は終わった!暴君時代のあっけ無い幕切れ】 かつて極真勢参戦を受けて、“キックVS空手”と銘打たれた7vs7の対抗戦が組まれたのが三年前。当時全盛期であったアーツはキック側の大将として、メインイベントで空手軍代表のフィリォを迎え撃った。アーツの多彩なコンビネーションに翻弄されたフィリォだったが、なんとその強靱な向こう臑が攻めていたはずのアーツの臑を逆に破壊するという事件が勃発し、勝負はフィリォのものとなった。あれから三年。99年の極真世界大会制覇を経て、K-1ファイターとしても全く遜色のなくなったフィリォが、ついにアーツと技術面でも決着をつける時がやってきた。 一方 アーツは無敵を誇った当時とは裏腹に凋落の一途を辿っており、今回のドーム参戦もファン投票による“お情け当選”という悲しい存在となっていた。持病の腰痛を騙し騙しの現役生活もすでに限界が近いのかもしれない。かつての無邪気なやんちゃ坊主の顔にも深いしわが刻まれるようになり、試合前に入念なストレッチをくり返す姿はどこか物悲しい。 試合は、距離をとってぐるぐると動きながら、浅いジャブを放つアーツ中心にリズムが刻まれていく。しかしこうした慎重な責めはかつて無手勝流で遮二無二打って出た“暴君”アーツにはおよそ見られなかったスタイルだ。対するフィリォも遠い間合いでキックを放ちつつ、カウンターを狙うスタイルをとっており、慎重すぎる中年ファイターの、間合いの奪い合いの様相を呈してくる。とは言うものの、まだキックボクサーとして精進の過程にあるフィリォは、1R2発の右カウンターを当てアーツを脅かす。 2Rもフィリォがロー中心の攻めでアーツを徐々にだが痛め付けていく。アーツは慎重戦法を固持し、一見順調に戦っているかと思われたが、2R終了後のインターバル、左足の甲の骨折を訴えてタオル投入で試合を終わらせた。腰、ひじと相次ぐ故障は、やはり永年ハードな戦いを積み重ねてきたベテランの宿命なのかも知れない。無念の敗退というより、一つの時代の終わりを感じさせる無情な終劇と言った方がいいのかも知れない。
第6試合 準決勝 第1試合 3分3R ×ステファン・レコ(ドイツ) ○マーク・ハント(ニュージーランド) 判定0-3 (27-30,26-29,27-30)
【プロフェッサーホースト休講につき、世代交代はおあずけ】 「トーナメント勝利選手の体力回復のため五分間の休憩をいただきます」とトーナメント恒例のアナウンスが流れ、大会は一回戦終了後のインターバルに入った。通常、ここでスペシャルマッチが差し挟まれるのがこれまでのドーム大会だったが、逆に観客のトーナメントに対する集中力はこれによって削がれてしまいがちであった。いわばこの余りにトゥマッチな大盤振る舞いを削除した今回大会。実際、進行としてはこちらの方がすっきりするのも事実だ。しかし、肝心の二回戦がいつまで経っても始まらないではないか。 マスコミ関係者が顔を見合わせる。このインターバルの長さは間違えない。Aブロック側の勝利者のどちらかが欠場しなければならないクラスの怪我を負ったのだろう。ホーストか?ハントか? 果たして、「準決勝の試合に関してお知らせがあります」とのアナウンスが流れ、モニターに流れる映像に注目してほしいという。場内に五つ置かれたモニターには黒い悄然とした影が足に巻かれている。場内からため息が漏れる。 ホーストの控室からの中継映像だ。ホーストの左足の甲が大きく膨れ上がっているのがわかる。ホーストの足の甲は骨折の疑いがあり、無念のリタイア。一瞬、リザーバーのベルナルド登場か、と会場も色めき立ったが、なんと大会規定により、抜擢されたのは、一回戦ホーストに敗れたステファン・レコであった。 死んだはずのチャンスを、再び与えられたレコは気力十分で登場。得意のバックブローを振り回し、自分から積極的に前に打って出るスタイルで、一回戦以上の活躍を見せる。しかし、勝負を決めたのはバンナ撃破の大金星で勢いに乗るハントの剛腕だった。1R1分ほどで右ストレート1発でダウンを奪い、2Rも左ローのカウンターに右フックをぶち込んで、スリップ気味ながらダウンを奪う。レコも左右のパンチの連打を放つが、メンタルでもノリに乗ったハントには通用せず。結局、南海の台風男が、余裕の勝利で決勝進出を決めた。
第7試合 準決勝 第1試合 3分3R ×アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ) ○フランシスコ・フィリォ(ブラジル) 判定0-3 (29-30,29-30,29-30)
【南北大砲対決は空手家に軍配】 まさに、事実上の決勝戦と呼びたいような、緊張感のある試合となった。フィリォはイグナショフの膝蹴りを警戒。右フックでイグナショフを脅かす。お互いに一発で勝負を決められる大砲をもった同士だけに、一瞬のミスが勝負を決する。ただ棄てる物のないイグナショフの勢いの方が、“もう一丁”を許されないフィリォより、若干勢いの上で勝っている感はある。お互いに決め手のないまま、それでも組みからの膝を飛ばすイグナショフと、離れ際のブーメランフックを飛ばすフィリォのつばぜり合いが交錯する。2R終盤にフィリォの畳み込んだ左右のフックでイグナショフがひるむ場面も見られる。3R、イグナショフは強烈な右ロー。フィリォが前に踏み込めなくなる。しかし中盤、イグナショフが蹴りを放った時の軸足にフィリォが右ロー。ステップを踏んで「効いていない」素振りを見せ、逆に「もっと来い」とばかりに挑発のポーズまで見せたイグナショフだが、この時に左膝を痛めた様子。ようやく、若干のアドバンテージを握ったフィリォはローを打ち込んでいくが、負けん気でミドルを返していくイグナショフ。判定は僅差ながらフィリォに軍配。 ついに極真世界王者が、Kの頂点に向けて悲願の切符を手に入れた。 二冠王誕生の予感がドームを満たす。
第8試合 K-1 WORLD MAX スーパーファイト 68kg契約 3分5R ○魔裟斗(日本/シルバーウルフ) ×ノエル・ソアレス(オランダ/カルビンジム) 3R 1'30" TKO (戦意喪失)
【豪快パンチで、魔娑斗、J-MAXをアピール】 飛行機の都合で前日会見にすら出られなかったというソアレスだが、そんなハンデは感じさせないほど、序盤から積極的に打って出てくる。スロースターターの魔娑斗ソアレスの積極的なパンチを浴びるが、特にダメージは感じさせない。逆に1R終了間際、カウンターの右ストレートでダウンを奪う。 これで力を得たか、エンジンのかかった魔娑斗は、2Rの激しい打ちあいでも顔面に的確にパンチを集め、試合の主導権を握る。3Rは右ローを当て続ける展開となり、最後は左右のフックを叩き込んでソアレスを戦意喪失に追い込んだ。 「ライバルはヘビー級」と公言し、高度なテクニックで魅せた魔裟斗が、来年2月の中量級グランプリに向け存在感をアピールした。
第9試合 ファイナル 3分3R ○マーク・ハント(ニュージーランド) ×フランシスコ・フィリォ(ブラジル) 延長判定3-0(10-9,10-9,10-9)
【フィリォガス欠で、ハント飄々と世界頂点に】 決勝に勝ち残ったのは10.8福岡大会での敗者復活戦の勝者2人。今年のGPの激しさを象徴するような組み合わせとなる。片や、K-1参戦から三年の月日で数々の辛酸をなめてきた極真の大エース。片や、誰にも期待されることなく飄々とこの急勾配を鼻歌まじりにのぼってきたラッキーボーイ。奇妙な運命の交錯。しかし、それさえも必然に帰る、強い運命の磁場----それがK-1という場所だ。なまじな運動能力や技術、あるいは精神論だけではどうにもならない、宇宙的な運命論まで含めたレベルでの、人間の総合力のぶつかりあう場所。その渦の中央に、今この両者は対峙しているのだ。 21世紀の最初のK-1最強者を決める戦いは、意外にも静かな滑り出しを見せる。1Rは互いに体を沈め、ボディを狙いあう展開が続く。ある意味、騙しあいにも似た、微妙な腹の探りあいだ。2Rになるとフィリォが遠間の掛け蹴りやカウンターパンチでハントを脅かすが、ハントも突進してのボディパンチで応戦。お互い一歩も譲らぬ緊張感の高いファイトが続く。 大歓声の中始まった3R。フィリォはロー、ハントはフックで攻めるが、次第にフィリォの攻め手が無くなり、積極的に攻めるようレフェリーの警告が入る。スタミナ切れか? これまで怪物的な体力にかけては格闘技界に並ぶ者の無かったフィリォだが、ハントはそれを上回る無尽蔵のスタミナを持っているのか?それともこれは27歳と30歳と言う両者の年齢差が生んだギャップなのだろうか? ともあれ、ここまで慎重ながらも、攻めの姿勢を崩さなかったフィリォの動きが明らかに鈍ったことで、ゲームの行方は全く分からなくなってしまった。傘にかかったハントが飛び込んでのフックで攻めるも、決定打がないまま3R終了。判定0-0 (30-30,30-30,30-30)で延長戦にもつれこむ。 だが、延長でもフィリォのネガティブさはいよいよ隠せない物となりはじめる。やはりフィリォはK-1の頂点を極めることなく終わってしまうのだろうか? 動きの止まったフィリォに猪狩レフェリーが非情のコーション1を申し渡す。無論、ハントも三試合をフルに戦い抜いて疲労の色が濃い。しかし、初戦同様、前に前にという姿勢だけは変わらない。膝、ボディ、アッパーと持てる武器を総動員して積極的に攻める。ついに終盤には右ストレートがフィリォに命中。ダウンこそならなかったものの、ハントが攻勢がくっきりと印象づけられた。そして、ゴング。 おそらく、世の誰一人として予想することが無かったであろう伏兵ハントの優勝が決定した。南海から押し寄せた台風は三つの試合の内に見る見る大型へと成長し、ドームの観客すべてを飲み込んだばかりか、ついにK-1の気圧配置図までをも完全に我が手で書き換えてしまったのだった。
マーク・ハント、27歳。昨年2月のオーストラリア予選で優勝するまで、まったく無名だった男が、わずか2年足らずでK-1の頂点に立った。無欲の勝利とでも言うのだろうか。名誉欲も乏しく、むしろ庶民感覚に溢れたサモアの野生児が、格闘技界を制圧してしまったのだから。
去年のアビディの暴発に端を発し、ワールドGPによって掘り起こされた、若く無名な選手達は今、K-1の世界地図を書き換えようとしている。世紀を乗り越えた今、ハント、イグナショフ、アビディ、あるいはボヤンスキーといった若い世代にKの松明は渡されようとしているのだ。一方、かつてKのリングで栄誉を掴んだ男達、アーツ、ホーストらの世代はそのキャリアの締めくくりへと向かいつつある。ファンよ、悲しむなかれ。格闘技の頂点とは永遠を意味するものでは無いのだ。まるでエベレストに挑む登山家のように、瞬間その高みに挑み、そしてまた人里へと帰っていく行為でしか無い。だがその勇気とエネルギーに賞賛を寄せ、また次なる光景に期待する限り、次なる覇者は必ずあらわれる。 この日ドームに刻まれた光景は、そうした人の世のはかなさを、そしてそれを乗り越えて高みに挑む心の気高ささえをも黙示しているようではなかったろうか。
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Last Update : 12/08 22:54
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