[J-NET] 大宮司、60kgトーナメントを前に痛恨のドロー/1.20有明 (レポ&写真)
J-NETWORK "J-BLOODS" 2002年1月20日(日) 東京・ディファ有明
レポート:新小田哲 写真:井原芳徳
メインイベント 59kg契約/5回戦 △蔵満誠(JMTC/J-NETWORKフェザー級1位) △大宮司進(シルバーウルフ) ドロー 判定0-1(49-49,49-50,49-49)
両者は99年11月22日に全日本キックのリングで対戦しており、その時は大宮司が判定で完勝している。 2年強の時を経て、メインのリングで再会した両者は序盤からテンポのいい打撃戦を展開。蔵満がパンチコンビネーションからローをヒットさせれば、大宮司も軽快なフットワークから右クロスをかぶせる。
最初の山場は3R。蔵満が首相撲でロープ際に押し込むと、大宮司の顎に肘を痛打。思わず腰の落ちた大宮司をコーナーに貼り付け蔵満ラッシュ。しかし大宮司もここから驚異的な反撃を見せる。回転の速い左右の連打で押し返すとローへのコンビネーション。このローが効き、蔵満を後退させるのに成功させる。蔵満もこのローにダウン寸前まで追い込まれたが、なんとかこのピンチを凌ぎきる。 この後は、大宮司の上下のコンビネーションを蔵満が耐えつつ前進。首相撲からの膝蹴りと両者一進一退の攻防のまま試合は終了。結局、差はつかずドローとなった。
2年前からの成長を見せた満足感からか、穏やかな表情で試合を振り返る蔵満。一方の大宮司は3月30日のMA後楽園大会で行われる60kgトーナメントに出場予定で、今日のこの試合もその試運転程度にしか見ていなかったようだったが、このつまづきには失望の色を隠せない様子だった。
(両者のコメントは後日掲載します)
ダブルセミファイナル第2試合 65kg契約/5回戦
○テーワリットノーイ・SKVジム(タイ/ラジャダムナンスタジアム・Jr.ライト級王者)
×井上哲(山木/MAライト級王者)
判定3-0(50-45,50-44,50-45)
昨年11月にJ-NETフェザー級王者増田博正を文字通り粉砕して日本の関係者に深いショックを与え、全国のムエタイファンを狂喜させたテーワリットノーイ。通算3度目の日本のリングとなる今回の相手は、MAライト級王者井上哲だ。
序盤井上が振り回す大きな左フックをやすやすと見切ると、後はラジャ王者の独壇場。井上をがっちりとホールドすると、膝蹴りの連打。延々フルラウンドに渡って膝地獄に陥れ、4Rにはスタンディングダウンを奪う。最終回は勝利を確信したか回転肘、内回し蹴りのような前蹴り、さらにはジャンプ肘とやりたい放題。この肘で井上の額のカットに成功し、大差判定で勝利した。
テーワリットノーイ vs. 井上哲の後、J-NETとタイ関係者より「5月の後楽園大会に5人の現役ムエタイ王者を招聘する」と発表された。
ダブルファイナル第1試合 67kg契約/5回戦
○チョークディー・ポープラムック(タイ/ルンピニースタジアム・Jr.ウエルター級王者)
×加藤督朗(PHOENIX/WMTAサウスパシフィック・スーパーライト級王者/元MAライト級王者)
判定3-0(50-49,50-49,50-48)
12月8日にチェンマイで行われたライト級トーナメントで準優勝したルンピニー現役王者チョークディーの初来日。パンチと肘で前進する加藤の突進を捌きながら右ミドル、前蹴りを出し確実にポイントを稼ぎ判定勝利したが、大きなインパクトを残すには至らなかった。
第8試合 J-NETWORK・全日本キック連盟対抗戦 54kg契約/5回戦
×浦林幹(JMTC/J-NETWORKバンタム級王者)
○YUTAKA(月心会/全日本バンタム級2位)
KO 1R 2'34"
急遽決定した全日本キックとJ-NETの交流戦。バンタム級のトップ選手同士の対決となったこの試合は、YUTAKAが鋭いステップからローを当てていき、終盤右ストレートがヒットし浦林がぐらつくと一気にラッシュ、右ストレートで鮮やかにKOを奪った。YUTAKAはリング上から「全日本バンタム級2位のYUTAKAです。全日本の王者を目指します」とアピール。
第7試合 ライト級/5回戦
○稲葉潤(サバーイ町田/J-NETWORKライト級1位)
×泉雄策(山木/MAライト級6位)
判定2-1(48-49,50-48,50-48)
第6試合 70kg契約/5回戦
×倉本武皇(アクティブJ)
○久保坂左近(健生館/99年新空手中量級王者)
判定0-3(48-50,49-50,49-50)
第5試合 ライト級/3回戦
△吉本光志(アクティブJ)
△中村玄志(山木/MA)
ドロー 0-0(30-30,30-30,30-30)
第4試合 ライト級/3回戦
×渡辺宏二(サバーイ町田)
○ラスカル・タカ(月心会/全日本)
判定0-2(28-28,28-30,28-30)
第3試合 ライト級/3回戦
○喜入衆(アクティブJ)
×緒方洋李(チーム・ドラゴン)
判定2-0(28-27,28-28,28-27)
第2試合 ライト級/3回戦
△名和儒孝(サバーイ町田)
△清水英樹(月心会/全日本)
ドロー 判定0-1(29-30,29-29,29-29)
第1試合 ミドル級/3回戦
△山内哲也(アクティブJ)
△ママドゥー・サリュー・ジャロ(サバーイ町田)
ドロー 判定1-0(29-28,29-29,29-29)
Last Update : 01/21 16:37
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