全日本8.10後楽園大会全対戦カード
▼全日本キック8月後楽園大会の全カード。 メインでは先の6月大会でサッダム・ギャットヨンユットを劇的なKOに下した金沢久幸が、いよいよ世界のタイトルに挑戦する。対するオスマン・イギンはこれまでWKA、WKN、WMTAの3つの世界タイトルを獲得してきたベルギーの英雄的キックボクサー。95年6月にスイスで行われた"K-1 FIGHT NIGHT"ではあのギルバート・バレンティーニと対戦、パンチラッシュで4RKO勝ちしている。 実は金沢は97年2月にベルギーに遠征、このオスマンと対戦し3RKOで敗れている。しかし当時は金沢もまだブレイク前で、本人曰くのいわゆる"なんちゃってキックボクサー"時代。 同年10月には後のライバル小林聡にKO負けするなど冴えなかったが、この翌年に立嶋篤史をKOで破りブレイク。一気に全日本のトップ選手まで駆け上がっていった。つまりあの頃の金沢とは別人といってもいい。その成長の跡を、リベンジと王座のかかったこの試合で見せることが出来るか。
セミでは6月の全日本移籍第1戦で千葉友浩を1RKOに破り、いきなり全日本ウェルター級1位に駆け上がった佐藤嘉洋が登場。同大会で同級王者内田康弘にKO勝ちしたノエル・ソアレスと対戦する。ソアレスはいかにも黒人選手らしい、しなやかさと獰猛さを併せ持った戦いぶりで終始内田を圧倒。佐藤としてもこれまで味わったことの無いタイプで、苦戦は免れないだろう。しかしこれに勝てば、ウェルター級内どころか一気に小林や新田と並ぶ全日本のトップ・スター選手の仲間入りも夢ではない。攻略の鍵はローと首相撲、それも後半勝負だろう。
前回、劇的な逆転KOでデビュー戦を飾った極真会館の野地竜太が再び参戦。対する安部は戦績こそ振るわないものの、変則的なステップから繰り出される鋭い右ストレートは脅威。 もし野地が前回同様の戦いぶりなら、はっきりいって安部にはおいしい相手だ。
その他、お勧めはライト級のホープSHI-LOWの初の国際戦。対戦相手の鄭殷天は、6月大会で当初金沢の対戦相手として予定されていた選手だ。 また、バンタム級若手対決の笠原大介と杉浦磨の一戦も必見だ。長い手足を駆使して繰り出される笠原のコンビネーションに、鈴木秀明譲りの果敢な前進で立ち向かう杉浦。どちらも将来のバンタム級のエースになりうる逸材だけに、見逃せない一戦となるだろう。
なお、全日本の9月以降の試合日程は以下の通り。 9月 7日(金)後楽園ホール 10月12日(金)後楽園ホール 11月30日(金)後楽園ホール
----(新小田) ========================================================== 全日本キックボクシング連盟「HOT SHOT」 2001年8月10日(日)東京・後楽園ホール 17:00開場 18:00試合開始 ========================================================== 第1試合 ライト級/3回戦 小野眞一郎(サンライク) 対 藤牧孝仁(はまっこムエタイ) デビュー戦 1戦1勝
第2試合 フェザー級/3回戦 上杉武信(藤原) 対 栗原毅(作新会館) 6戦1勝2敗3分 3戦1勝1敗1分
第3試合 ウェルター級/3回戦 山崎執司(S.V.G.) 対 前田大輔(はまっこムエタイ) 2戦1勝(1KO)1分 デビュー戦
第4試合 フェザー級/3回戦 嵐田茂(REX JAPAN) 対 熊谷敦(TEAM-1) 5戦2勝(1KO)2敗1分 4戦1勝(1KO)3分
第5試合 ヘビー級/3回戦 新空手・第12回全日本大会3位 森口竜(TEAM TBC) 対 窪田豊彦(FAT BOYS) 1戦1勝(1KO) デビュー戦
第6試合 全日本バンタム級ランキング戦/5回戦 同級 元NJKF同級 笠原大介(GENESIS) 対 杉浦麿(名古屋J・Kファクトリー) 10戦6勝(1KO)1敗3分 7戦4勝(1KO)1敗2分
第6試合 日本・韓国国際戦 ライト級/5回戦 全日本ライト級5位 韓国・国際キック連盟ライト級1位 SHI-LOW(士心館) 対 鄭殷天(ゾン・ウンチョン/韓国) 8戦4勝(1KO)2敗2分 13戦12勝(5KO)1敗
第8試合 ヘビー級/3回戦 極真会館・第30回全日本大会4位 K-1JAPANグランプリ3位 野地竜太(極真会館) 対 安部康弘(TEAM AMBE) 1戦1勝(1KO) 8戦3勝(3KO)5敗
セミファイナル 日本・オランダ国際戦 67kg契約/5回戦 全日本ウェルター級1位 IKBFヨーロッパ・ウェルター級王者 佐藤嘉洋(名古屋JKF) 対 ノエル・ソアレス(オランダ) 11戦10勝(5KO)1敗 26戦24勝(12KO)3敗2分
メインイベント WPKC世界S・ライト級王座決定戦/5回戦 WMTA世界ライト級王者 全日本ライト級王者 オスマン・イギン(ベルギー) 対 金沢久幸(TEAM-1) 127戦106勝(5KO)19敗2分 37戦23勝(11KO)10敗4分
<料金> RS席 ¥10,000(当日¥11,000) S席 ¥ 7,000(当日¥ 8,000) A席 ¥ 5,000(当日¥ 6,000) B席 ¥ 3,000(当日¥ 4,000) 一般立見¥ 3,500(当日券のみ)
問い合わせ 全日本キック tel.03-3365-1171
※この大会のチケットは、Boutreview Online Shopでも販売いたします。
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