★大会結果★ K-1 名古屋:ベルナルドにアクシデント発生。東京ドーム3番乗りは意外な伏兵…
アルゼ K-1 WORLD GP 2001 in 名古屋 2001年7月20日(金・祝) 愛知・名古屋市総合体育館レインボーホール 観衆:9000人
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第9試合 K─1名古屋トーナメント決勝 3分3R ×ロイド・ヴァン・ダム(オランダ) ○アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ) 本戦判定0-0(30-30,29-29,30-30) 延長判定0-3(9-10,9-10,9-10)
試合開始直前、マイク・ベルナルドがドクターストップで決勝を戦えないというアナウンスが流れると観客は騒然。規定によりロイド・ヴァン・ダムが決勝に進出することを石井館長が発表した後、車イスに座りリング下に登場したベルナルドが「スイマセン。ミナサンゴメンナサイネ」と日本語であいさつ。準決勝のロイド・ヴァン・ダム戦でもらったローブローのダメージが大きく、試合ができないことを英語で説明した。 波乱の後始まった決勝は静かな展開が続く。ロイドはイグナショフのムエタイ式のディフェンスを崩せずなかなか得意のローを放てない。パンチ中心の攻めを強いられたロイドが2R終盤右フックを命中させるが、イグナショフが組み付くと膝の連打で反撃。3Rさすがにお互いスタミナの消耗が激しく攻め手に苦しむ。終盤ロイドのロー一撃がクリーンヒットしイグナショフがロープに倒れ込む場面もあったが、判定はドロー。延長、ロイドもパンチで攻めるが、イグナショフがロー、ボディへの連打を的確に叩き込み判定勝ち。弱冠23歳の伏兵イグナショフが12月東京ドームでの決勝トーナメントへの切符を手にした。
なお石井館長は大会後、ベルナルドを10月8日(祝) マリンメッセ福岡大会の敗者復活トーナメントに出場させたいと語った。また館長推薦枠1名を決めるトーナメントかワンマッチを福岡大会で行うかもしれないという。そのため場合によっては福岡大会では4人トーナメント3本が並んで行われる可能性が出てきた。
第8試合 スーパーファイト 3分3R ○ヤン・“ザ・ジャイアント”・ノルキヤ(南アフリカ) ×セルゲイ・マトキン(ロシア) 2R 1'01" KO(左ボディフック)
二回り近く大きいノルキヤがプレッシャーをかけパンチで突進。1Rノルキヤが二度ダウンを奪う。2R序盤にパンチ連打をもらったマトキンはダウンし立ち上がれずノルキヤが余裕の勝利をおさめた
第7試合 K─1名古屋トーナメント準決勝 3分3R ×アンドリュー・トムソン(南アフリカ) ○アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ) 1R 1'46" KO(左上段膝)
イグナショフが右パンチでトムソンをひるませたあと、左膝蹴りをヒットさせ1ダウン奪取。さらにパンチの連打の後、とどめの左膝蹴りで2ダウンを奪い危なげなく決勝に駒を進めた。
第6試合 K─1名古屋トーナメント準決勝 3分3R ○マイク・ベルナルド(南アフリカ) ×ロイド・ヴァン・ダム(オランダ) 判定0-1(30-30,29-30,30-30) 延長判定2-0(10-9,10-10,10-9)
ロイドが堅いガードと着実なローでベルナルドに攻めさせない。2Rベルナルドがパンチラッシュを見せるがロイドは耐えきる。3Rベルナルドが左ジャブからの右を次第に命中。しかしロイドもひるまずひたすらロー。ベルナルドが嫌がる場面も。判定はローでダメージを奪ったロイドがなんと1ポイント奪取。延長1ラウンド、ロイドが膝蹴りでローブローを入れてしまい注意1。ベルナルドのダメージ回復のため3分のインターバル後再開。その間ロイドもスタミナを回復しローの勢いが戻るが、随所にパンチを打ち込んだベルナルドが辛くも勝利をおさめた。
第5試合 K─1名古屋トーナメント1回戦 3分3R ×ピーター・マイストロビッチ(スイス) ○アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ) 判定0-3(28-30,28-30,28-30)
イグナショフが首相撲からの膝、前蹴りといったムエタイ戦法でマイストロビッチにペースをつかませない。2R中盤イグナショフが飛び膝蹴りをクリーンヒットさせ1ダウン奪う。3Rスタミナを消耗してきたイグナショフがホールディングを繰り返しイエローカード1枚をもらってしまうが、2Rの判定ポイント差で勝利した。
第4試合 K─1名古屋トーナメント1回戦 3分3R ×シリル・アビディ(フランス) ○アンドリュー・トムソン(南アフリカ) 1R 1'15" TKO(レフェリーストップ)
アビディがいつもの喧嘩ファイトで猛ラッシュ。右フックで2度ほどトムソンをひるませるが、南アフリカ予選の3試合を全てKO勝ちしてきた実力者トムソンが的確にパンチを狙う。右カウンターでテンプルを撃ち抜くとアビディがスタンディングダウン。さらにトムソンが弱ったアビディをロープに詰めパンチ連打で再びスタンディングダウンを奪い勝利をおさめた。
第3試合 K─1名古屋トーナメント1回戦 3分3R ×ビヨン・ブレギー(スイス) ○ロイド・ヴァン・ダム(オランダ) 判定0-3(29-30,28-30,28-30)
ブレギーはスイスの極真でフグに空手を学び、現在はホースト所属のボスジムでトレーニングを積む。互いにロー中心に攻めるが、徐々にロイドの攻勢。終盤ブレギーは立っているのが精いっぱいの様子だった。
第2試合 K─1名古屋トーナメント1回戦 3分3R ○マイク・ベルナルド(南アフリカ) ×タケル(正道会館) 2R 1'40" TKO(タオル投入)
タケルがゴング早々からのラッシュで奇襲。その後もベルナルドの強烈なボディ、アッパーの連打を耐えしのぐ。舌を出し挑発するふてぶてしさも見せ、膝蹴り、左ミドルで果敢に攻める。1R終盤コーナーに詰められてボディの連打を喰らいダウンするが、8カウントで立ち上がると観客も騒然。2R早々テンプルにパンチをもらいダウン気味に倒れるがこれはスリップ扱い。ベルナルドの攻勢が続くが、タケルは一歩も下がらない。この間タケルはローブローで注意1を受ける。最後はベルナルドのパンチ連打でタケルが崩れ落ちたところでセコンドからタオル投入。伏兵タケルが予想外に健闘した試合となり、石井館長も「タケルはよく頑張った。試合後タケルは謝りに来たが『そんなことはない』と言った。プロなので第1試合からメインイベントのつもりで頑張らないといけない。それがよくわかって試合をしていたと思う」と絶賛した。
第1試合 スーパーファイト 3分3R ×サミール・ベナゾーズ(モロッコ) ○ジャビット・バイラミ(スイス) 本戦判定0-0(29-29,29-29,29-29) 延長判定3-0(10-9,10-9,10-9)
中止となった母国での予選の優勝候補と目されていた両者がリザーバファイトに挑む。バイラミが3R終盤にパンチとキックのコンビネーションで攻め込んだがドロー判定で延長戦に。4R開始早々ベナゾーズがローブローを入れてしまう。バイラミのダメージ回復のため3分のインターバル後再開したが、その後もバイラミが回し蹴り、膝蹴りで優勢に進め勝利。
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