8.11 K-1 ワールド GP in ラスベガス 速報。フィリォ、そしてアーツまでも…
K-1 WORLD GP in ラスベガス 2001年8月11日(土) 16:00開場/18:00試合開始 米国ネバダ州ラスベガス/ベラージオ・グランド・ボールルーム
Photo : Hideto IDA
第1試合 トーナメント1回戦 3分3R ○ピーター・アーツ(オランダ) ×内田ノボル(日本) 3R 2'06" TKO 1、2R静かな展開。内田のパンチをアーツは落ち着いてディフェンス。3Rになるとアーツが膝蹴り、ストレートで内田をダウン、さらに膝を叩き込み再度ダウンを奪い貫録勝ちを見せた。
第2試合 トーナメント1回戦 3分3R ○モーリス・スミス(アメリカ/世界地区予選 アメリカ大会2001王者) ×ユルゲン・クルト(スウェーデン) 3R 判定3-0 若いクルトの突進を老かいにかわしたモーリスが判定勝ち。
第3試合 トーナメント1回戦 3分3R ×フランシスコ・フィリォ(ブラジル) ○セルゲイ・イバノビッチ(ベラルーシ/世界地区予選 ウクライナ大会2001王者) 延長R 判定0-3 復帰戦のフィリォのセコンドには極真軍団以外にレイ・セフォーも付く。手足の長いムエタイ戦士・イバノビッチに距離を詰められなかったフィリォだが、3R終盤に強引に突進しイバノビッチをコーナーに追い詰め右フックで1ダウンを奪う。しかし判定はドローに。延長になってもバテ気味のイバノビッチをフィリォが押す展開だったが、判定はイバノビッチに。この大会は通常のK-1のジャッジではなく、ネバダ州アスレチックコミッションから認められたジャッジが採点している。実際のダメージより有効打数を取るボクシング式の採点をした結果と思われるが、場内からはブーイングが巻き起こった。
第4試合 トーナメント1回戦 3分3R ○ステファン・レコ(ドイツ) ×ジェフ・ルーファス(アメリカ) 2R 2'34" TKO レコのパンチの連打に何度もルーファスがひるむが、倒れることなくパンチで反撃。激しいパンチの応酬とルーファスの気力に大歓声が巻き起こる。ルーファスは右アッパーでダウンしながらも前進し相手の足にしがみつく闘志を見せたが、再び右アッパーにダウンし敗れた。
第5試合 スーパーファイト K-1ルール 3分3R ○フランク・シャムロック ×シャノン“ザ・キャノン”リッチ 1R 0'53" KO トータルファイター同士のK-1ルール対決。リッチは何度かキックルールは経験しているが、フランクは初めて。しかしフランクはそうとは思わせない本格的なキックとパンチでリッチを追い詰める。最後は自分の攻めで体勢を崩したリッチの左上腕に右ハイ一発を叩き込みKO。フランクがパーフェクトな勝利をおさめた。
第6試合 トーナメント準決勝 3分3R ○ピーター・アーツ(オランダ) ×モーリス・スミス(アメリカ/世界地区予選 アメリカ大会2001王者) 延長R 判定3-0 準決勝で新旧ミスターキックボクシング対決が実現。モーリスのクリンチが多い展開となったが、アーツが合間を縫ってパンチ、キックを叩き込む。判定は差がつかず延長に。互いに消耗が激しいが、手数でなんとかアーツが判定勝ち。
第7試合 トーナメント準決勝 3分3R ×セルゲイ・イバノビッチ(ベラルーシ/世界地区予選 ウクライナ大会2001王者) ○ステファン・レコ(ドイツ) 2R終了後 ドクターストップ 静かな試合展開だったが、イバノビッチの一回戦で痛めた左足のダメージが激しくドクターストップ。
第8試合 スーパーファイト ムエタイルール 3分5R ○メルチョー・メノー ×ウィリアム・スリヤーパイ 5R 2'01" TKO
メインイベント トーナメント決勝 3分3R ×ピーター・アーツ(オランダ) ○ステファン・レコ(ドイツ) 3R 2'05" KO アーツは準決勝までのスタミナ消耗と完治していない腰痛の影響で攻めに勢いが無い。レコの鋭い右ストレートがアーツを脅かす。2Rレコが右ストレートからのパンチの連打で1ダウンを奪う。さらにパンチの連打でもう一度ダウンを奪うが、アーツはゴングに助けられる。3Rアーツが膝蹴りでレコの動きを止め反撃を試みたが、残り1分、飛び込んだアーツにレコがカウンターの右ストレートをクリーンヒット。アーツは大の字に倒れ、レコが場内総立ちのノックアウト劇で大会を締めくくった。レコはこれで12月・東京ドームの決勝大会への進出を決めた。
▼決勝戦の直前にはリングアナウンサー・マイケル・バッファーの紹介で、ミルコ・クロコップ、レイ・セフォー、アントニオ猪木氏、藤田和之、小川直也、ドン・フライ、ヴァリッジ・イズマイウ、大山峻護、百瀬博教氏、フランク・シャムロック、マルコ・ファス、ペドロ・ヒーゾらがリングに上り記念撮影。
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