第1試合 トーナメントAブロック1回戦 5分2R | ||||||||||||||
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ラバザノフ・アフメッドは「ヴォルク・ハンの愛弟子」という鳴り物入りの新人選手。コマンド・サンボをよくする21歳の若武者である。前田道場に三ヶ月も弟子入りしていたとあって、デビュー戦ながら、前評判は高い。
対するは「若手の壁」ハスデル。
ハスデルも、また、かつて前田道場に弟子入りしていた時期がある。新旧の留学生同士の対決である。試合はハスデルのお得意のパターンで進んだ。
オープン・フィンガー・グローブを付けたハスデルは、些か大振りながら、積極的にパンチを出していく。アフメッドはそれに張り手で対抗し、密着して、すぐにタックルに持ち込む。だが、余程の切れ、テイク・ダウンしてから極めにいく力量がなければ、ハスデルを攻略することは不可能である。
タックルを、がぶり、切るハスデル。何とか倒しても、アフメッドがアキレスを取りにいくと、自分もアンクルを取り、同体に持ち込み、場合によっては逆にバックを取り返してしまう。
次第にアフメッドの息が上がってくる。膝に手を当てて動きが止まるシーンが目立つ。一方のハスデルは全くスタミナを消耗していない。鈍くなったアフメッドのタックルを潰しても、グラウンドで深追いはせず、スタンド勝負に徹する。
パンチが、ローが入り、ダメージを蓄積させていく。
そして、最後は、前蹴り気味のミドル。アフメッドは、気力も、体力も尽きたかのように座り込んでしまった。
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次の試合 :2. グロム・ザザ 対 レナート・ババル
レポート:山名尚志 カメラ:井田英登 |
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