「浪速のプリンス」と異名を取る池本がデビュー以来初のメインイベントかつ国際戦に挑む。1年前のデビュー戦(vsザ・ばばんば)が99年クラスBベストバウトを獲得し、一躍注目を集めたが、その後勝ち星に恵まれずドローと判定負けが続いた。しかしながら今回メインに抜擢。池本に対する周囲の期待の高さがうかがわれる。対戦相手となるダミアン・リチオは1998年7月29日後楽園ホール大会で桑原卓也に判定負けした選手だ。セコンドには弟のマチアスが付く。
池本は身長180cm、ダミアンは170cm。リング上で並ぶと池本の存在感がより際立つ。開始早々から池本がタックルでテイクダウン。ダミアンがフロントスリーパー気味に池本の首を捕まえたまま倒れる。「パワーがあった」と試合後池本は語ったが、落ち着いて対処。お馴染みのアグレッシブな動きでハーフガードをかいくぐり、アームロック、腕十字と攻める。そしてバックと取るとスリーパーを狙い、最後はパンチを打ち落としTKO勝ちをおさめた。
池本はこれがデビュー以来初のTKO勝ち。チャンスを物にし期待どおりの活躍を見せたが、試合後は「最近試合が多かったので(8.4大阪、8.27横浜に続く登場だった)負傷部分を直してすぐ試合だった。しばらく間を空けて、レベルアップしてからまた試合をしたい」と語った。21世紀の修斗の期待の星として帰ってきてくれるだろう。
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