トリッグは過去に修斗ルールでマセロ・アグア、VTJでジアン・マチャド、PRIDE.8でファビアノ・イハを撃破してきた中量級の強豪だ。ノンタイトル戦ながらマッハにとってはタイトル戦にも匹敵する重要な一番となるだろう。
1Rまず組み付く両者。だが間もなく離れると、マッハが強烈な右ローをトリッグの右内股に炸裂させる。露骨に痛そうな動作を見せたトリッグ。この打たれ弱さが最終的に勝敗の分かれ目となるのだが、この後しばらくマッハは苦しい試合展開を強いられる。スタンドの展開を嫌ったトリッグは、マッハに組み付きコーナー押し付ける。マッハは腰投げでテイクダウンするがレスラーのトリッグはマッハを道連れにしながら倒れ、反転して上のポジションを取る。
ガードを取るマッハに対しトリッグは重く的確なパンチを落とす。マッハも下からアームロック、三角絞めを仕掛けるが、トリッグのプレッシャーに次第に苦しくなる。マッハの鼻から出血が見られる。じりじりとマッハをコーナーまで追い詰めたトリッグはさらに強烈なパンチを連打。ここでゴングが鳴ったが、1Rが5分のルールでなければマッハのKOは時間の問題だっただろう。
2Rも1Rと同様の展開。マッハがテイクダウンに失敗しまたもガードポジションを強いられ、トリッグのパンチに苦しむ。万事休すかと思われたがトリッグがパスを狙ったところでマッハが脱出成功。スタンドに戻ればマッハのチャンスだ。離れ際にマッハが強烈な左フックを炸裂させダウンを奪うと、あとはグロッキーとなったトリッグから膝蹴りで連続ダウンを奪い、見事逆転勝ちをおさめた。会場はリングサイドに観客が詰め掛けるほど興奮のるつぼに。今年の修斗ベストバウトと言っても過言ではない名勝負となった。