RISE 6.15 エディオンアリーナ大阪:若手揃いのフライ級戦線の行方は?数島大陸「及川先生から『1回神の左を捨てろ』と言われた」。那須川龍心「RIZINで逆転勝ちして自我が出せるようになった」×塚本望夢「前回より差は開く」
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RISE WORLD SERIES 2024 OSAKA(6月15日(土)エディオンアリーナ大阪 第1競技場)に出場するRISEフライ級王者・数島大陸、同級1位の那須川龍心、3位の塚本望夢のインタビューがRISEクリエーションから届いた。
第11試合 52kg契約 3分3R(延長1R)
数島大陸[りく](及川道場/RISEフライ級(51.5kg)王者)
スドロー・ソージョートンプラシン[Sudlor Sor Jor Tong Prachin](タイ/元タイ7chミニマム級(47.627kg)王者)
数島は16戦12勝(6KO)2分2敗の21歳。22年10月、RISEフライ級初代王者決定戦で田丸辰に判定負け。その後は4連勝中で、田丸が返上した王座を懸けての昨年10月の試合で松本天志に判定勝ちし王者となる。2月の後楽園大会のメインイベントではタイの名門ペッティンディーが送り込むクンスックに手を焼くも延長戦の末に判定勝ちした。今回の相手・スドローは79戦60勝14負5分の20歳でRISE初参戦だ。
第10試合 フライ級(51.5kg) 3分3R(延長1R)
那須川龍心[りゅうじん](TEAM TEPPEN/1位)
塚本望夢[もうむ](team Bonds/3位、元DEEP☆KICK -51kg王者)
那須川天心の弟・龍心は17歳。昨年は2月のNEW WARRIORSフライ級トーナメント一回戦で塚本に判定負けしたが、6月に相沢晟に、8月にJINに判定勝ちし、12月の両国大会では龍太郎に3R TKO勝ち。大晦日のRIZINではMMAに初挑戦し、シン・ジョンミンに2R TKO勝ちした。3月のRISE ELDORADOでは、フライ級2位の松本天志に判定勝ち。試合後のマイクで龍心は「6月の大阪大会で塚本選手とどうですかね?敵地で塚本選手にやり返します。挑戦者決定戦としてやりましょう」とアピールしていた。
塚本は兵庫出身の18歳。昨年2月のフライ級トーナメント一回戦で龍心を下したが、決勝で松本に3R KO負け。だがその後は7月の大阪大会で山川敏弘を1R KOし、10月に酒井柚樹に判定勝ち、今年2月にJINに判定勝ちし3連勝中で、JIN戦後には「次、大阪でタイトルマッチお願いします。数島(大陸)選手、アンサーお願いします」とアピールしていた。
数島大陸『フライ級といえばスピーディーな試合、その中でしっかり倒せるのが数島大陸なので、そこを魅せていきたい』
―― チャンピオンになって初の大阪大会での凱旋試合が決定しました。心境はいかがでしょうか?
数島 東京でやってる時とは違う地元大阪での試合ということで、いつも応援に来れない人とかすごい人数の応援が来てくれるのでモチベーションがめちゃめちゃ高いです。
―― チャンピオンになって周囲の反響はいかがですか?
数島 ランカーの時とチャンピオンになってからだと、初めての人と格闘技をやっているという話になってRISEのチャンピオンと言うとすごい食いついてきてくれるので、チャンピオンは良いなと思います。
―― 待遇とか良くなったりしたんですか?
数島 待遇良くなったかは分からないですけど、チャンピオンだからって言うことは言葉の前に絶対に付くようになりました。
―― 練習に対する取り組みは変わりましたか?
数島 今までとは変わらず自分の1個1個のレベルを上げていく事だけを考えて練習できているので、それは昔から変わらずできている事なので、特に変わったところはないですね。
―― 今回大阪大会ということで、東京での試合よりモチベーションが高かったりしますか?
数島 地元大阪でやる機会が年に1回しかないので、そこで色々な方々に見て貰えたり、自分の友達も大阪だったら来てくれる人が多いので、その人達に自分のやっている格闘技、キックボクシングという素晴らしい競技を見せれるのでモチベーションが高くなっています。
―― お父さんが応援団を作っているみたいですが、応援団も来てくれますか?
数島 今回も大応援団が来てくれます。いつも東京にも来てくれるんですけど、大阪の方がお父さんの知り合いが多いので、その人たちが来てくれるのでそれもモチベーションの一つになっています。
―― みんなバイクでエディオンアリーナまで来てくれるんですか?
数島 みんなにそう言ったら多分バイクでくるんですけど、さすがに車とかで来ると思います。笑
―― 対戦相手のスドロー選手の映像は見ていますか?
数島 3回くらいは見ました。
―― 映像を見てどうでしたか?
数島 身長が高いのはプロフィールで分かってたんですけど、結構ガツガツきて振り回してくるタイプなので、自分とめっちゃ噛み合いそうです。
―― アグレッシブルな選手ですが、その辺についてはどうですか?
数島 カウンターを合わせるのが自分の武器の一つでもあるので、ガツガツ来てくれる方が相手の隙も多くなるので、僕としては闘いやすいです。
―― 2戦連続タイ人選手と闘うことになりましたが、前回の試合と比べると苦手意識は少ないですか?
数島 前回は初めてタイ人の選手と試合をして、しょっぱい試合をしてしまったんですけど、それが良い経験になっているので今回はしっかり自分の動きをします。
―― どんな試合内容になりそうですか?
数島 RISEのリングでルールはキックボクシングなので、全局面で圧倒して最後はしっかり倒し切って会場も沸かせます。
―― タイ人選手もキックボクシングに対して苦手意識が少なくなって来ています。スドロー選手もそういうタイプだと思いますが警戒している攻撃はありますか?
数島 タイ人の選手は基本ムエタイ上がりだと思うので、蹴りはみんな強くてその蹴りに対してどう対処していくかっていうのは自分のプランの中にもあります。だけど相手がキックボクシングに慣れてくれている方が、僕的には闘いやすいかなと思うので、そこら辺は問題ないです。
―― 相手の身長が今回も高いのですが、神の左は炸裂しますか?
数島 神の左を炸裂させたいところなんですけど、最近は神の左が全然降りてこないという事で、前回の試合のあと先生(及川会長)から1回神の左を捨てろと言われたので捨てます。実際に試合をして自分の動きが出たら蘇ってくると思うし、神の左以外にも倒せる技を作ってきているので、1ラウンド目から自分から攻めて倒しに行くので心配しなくても大丈夫です。
―― 前回、前々回は悪魔の右っていうのもありましたね。
数島 悪魔の右も松本選手との試合の時にはジャブが活きて、悪魔ではないですけど右を出せました。前回は悪魔が全然出なかったので今回は神と悪魔の両方が出るかもしれないですね。
―― 神と悪魔が両方降臨すると良いですね。
数島 両方降臨したら誰も僕のことを止められないですよ。笑
―― 同じ日に那須川龍心vs塚本望夢の試合があります。この試合についてはどのように見られていますか?
数島 勝った方と次に闘うという事は自分でも分かっているし、2人ともレベルが高い選手なので楽しみな部分はあるんですけど、僕も試合があるのでまずはそっちに集中して、どっちが上がってきてもかかって来いって感じです。
―― どちらが勝ち上がるか、どちらと闘いたいとかは無いって事ですか?
数島 どちらが来ても攻略できる練習はずっとしてきているので、ほんまにどっちでも来いって感じです。
―― 勝敗についてはどう予想していますか?
数島 難しいところなんですけど、今回は那須川龍心君が勝つかなと思っています。
―― どんな試合内容になると思いますか?
数島 僕の予想では那須川龍心君がテクニックでポイントアウトをして、前回の松本天志君と戦った時みたいに完封するかと思います。
―― 仮に那須川選手と試合が決まったら相手は完封を狙ってくると思いますが、そういうスタイルの相手はどうですか?
数島 相手のスタイルに合わせた攻略できる鍵は何個でもあるので、それが例えば反対の塚本望夢君が上がってきても攻略する鍵はあるので、やれるものならやってみろって感じです。
―― 今回の大阪大会では錚々たるメンバーが揃っていますが、その中でもどんな自分の色を魅せたいですか?
数島 いろんな選手がいて、いろんな自分の色があると思います。フライ級といえばスピーディーな試合で、その中でしっかり倒せるのが数島大陸の色なので、そこを魅せていきたいです。
―― おそらくメインイベントになるであろう、1階級上のスーパーフライ級のタイトルマッチはどの様に見ていますか?
数島 2人ともトップの選手なので接戦になるとは思うんですけど、勝敗的には7対3くらいで政所選手が勝つかなと思います。
―― 実際に政所選手を練習で体験した時はどうでしたか?
数島 基本の動きももちろんできるんですけど、その中でトリッキーな動きと変則的な動きとしっかり倒せる力もあって、対峙してみて自分の肌で感じて強いなと思いました。そういうのもあって政所選手が勝つんじゃないかなと思っています。
―― 今回スドロー選手の試合をKOで締めて、“あのセリフ”を決めたいですか?
数島 去年は“あのセリフ”を大阪で皆で言うことができませんでした。それがあって数島大陸の試合は締まるので、今年はそこに繋がるように試合で魅せてインタビューでもみんなで締めたいと思っています。
―― “あのセリフ”の誕生秘話や由来を教えてください。
数島 昔の僕はめちゃくちゃ泣き虫だったんですよ。1回戦とかですぐ負けてすぐ泣いていて。それでプロになる時にキャッチフレーズが欲しいなと思っていて、泣き虫だった自分をプロになってこれで泣かない様にしようってことで生まれました。
―― 試合に勝って最後に言えると良いですね。
数島 “あのセリフ”を言ったら数島大陸の色になるので、言わなかったら誰やねんって感じなので言いたいですね。
―― 最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。
数島 今回地元大阪の大会で220人くらいの応援が来てくれるので、試合は全局面圧倒して倒して勝って、皆さんであの名ゼリフを言いましょう。皆さん期待と応援をお願いします。キックボクサーは泣かないぜ。
那須川龍心『プレッシャーというのはあまり感じない。試合順が最後の方になったというのは期待も込められていると思うので、微妙な判定とかではなくて綺麗にスパッと倒した方が盛り上がる』
―― 大会まであと10日となりましたがコンディションはいかがですか?
那須川 今は疲労が溜まっているんですけど、そんな中で試合でやる事の考えを擦り合
わせながらやっていく段階です。
―― 今週いっぱいくらいは追い込み真っ只中って感じですか?
那須川 今週で追い込みは終わりです。
―― そこからは調整をしていくような段階ですね。
那須川 はい。疲労を抜きながらって感じです。
―― 今回、塚本望夢選手とは3回目の対戦となりましたが、最近の塚本選手に関してはどんな印象がありますか?
那須川 どこのインタビューでも言っているんですけど、良くも悪くも変わってないなっていう印象です。
―― 去年対戦してから変わっていないという事ですか?
那須川 アマチュアの時からそうですけど、良くも悪くも変わっていないという感じです。
―― 良くも悪くもという事は、良い部分も変わっていないという事ですか?
那須川 全体的にパワーとかキレとかスピードは上がってるんでしょうけど、ファイトスタイルは変わっていないですね。
―― 逆に龍心選手は前回の塚本戦以降は、大晦日のMMAを挟んで連勝中と好調をキープしている思いすが、勝てている要因はなんだと思いますか?
那須川 要因は色んなところから吸収して、色んな人の意見を聞いて柔軟に合わせて闘い方を変えているから勝てているんじゃないですかね。
―― 吸収できているっていう部分は自分の良さだったり強みだと思いますか?
那須川 良し悪しを勝手に決めつけず、とりあえず言われたことをやってみようっていう感じでやっているので、それが上手くはまってきているきているんじゃないかと思います。
―― それは龍心選手の性格的なものなのか、それとも前回の敗戦があって悔しい思いもしてきたからそういう考えになったのでしょうか?
那須川 自分のファイトスタイル的に偏っていないというか、遠い距離もできるし近い距離もできるっていう柔軟な感じなので、それなら自分の中でコレと決めつけずになんでもできることはやっていこうと、アマチュアの時からずっとそんな考えでした。
―― それがより良く出たのが前回の松本天志選手との試合だったと思います。
那須川 色んなところから吸収できることはしてきているので、今回もその成果が出せれば良いですね。
―― 塚本選手は約1ヶ月タイに修行に行って、インタビューでも技のバリエーションが相当増えてきたっていうような自信を持っていました。お互い進化して、龍心選手が塚本選手と対戦するにあたって警戒している部分はありますか?
那須川 避けるのとか技のバリエーションとか、そういう引き込みながらの攻撃が上手いと思うので、そこは気をつけながら自分のペースでマイペースに戦っていこうかなと思います。
―― 今回はどんな試合になると予想していますか?
那須川 最近は結構攻めている試合が多いんですけど、今回僕とやる時はあまり攻めてこないのかなとは思うので、前回と展開は似ているのかなと予想しています。僕が追って、塚本選手が回りながらっていう展開になると思うので、そこをどう変えていくかが重要で自分主体の展開になるのかなと思います。
―― ランキングを見るとお互いの立場が変わったのかなと思うのですが、今までも塚本選手の存在を意識していた部分はありますか?
那須川 塚本選手が試合をやれば僕も見ますし、いつかリベンジしてやりたいと思ってましたし、だから常に意識はしてましたね。というか51.5kgのランキングに入っている選手は全員意識しています。
―― 今回試合順も後半の方に入っていて、期待や注目の表れかなという風にも見てとれますが、魅せなきゃいけないプレッシャーを感じたりはしますか?
那須川 プレッシャーというのはあまり感じないので、自分の闘いができれば良いなと思っています。試合順が最後の方になったというのは期待も込められていると思うので、微妙な判定とかではなくて綺麗にスパッと倒した方が盛り上がるだろうなとか色んなことを考えています。
―― この試合をクリアしたらタイトルというものが目の前に近づいてくると思うのですが、その辺についてはどうですか?
那須川 そこはあまり考えすぎてはないですけど、これを勝てば付いてくるおまけみたいな感覚でいます。だから自分自身やっとここまで来たんだっていう感覚がなくて、一歩ずつ着実に上り詰めている感じですね。だから今回はこの一戦に集中しています。
―― ではチャンピオンの数島選手を意識しているというよりは、目の前の試合を一歩一歩やってきたということですね。
那須川 そうですね。どの戦いもそうなんですけど、目の前のことに集中しないと足元掬われちゃうので、結果は勝ったとのご褒美みたいなイメージですね。
―― 数島選手に対してのイメージはありますか?
那須川 なんでもできるファーターのイメージです。
―― いずれ対戦するっていう部分は見据えていますか?
那須川 普段から試合に出る度に見てはいたので、いつかやるんだろうなと思いながら見ていました。今回勝てば次っていうことなので、まずは目の前の試合に集中します。
―― 前回の松本戦で松本選手より優っていた点はどこだったと思いますか?
那須川 技の正確性じゃないですかね。今まで勢いで来ていた分そこに頼っている部分があったので、そこを数島選手とやった時に直してくるのかなと思ったら、そんなに変わっていなかったので、その正確性で優ったのかなと思います。
―― それは今まで積み上げてきたものの延長線上でそうなったのか、何かご自身の中で大きく変わった事はあったんですか?
那須川 大きく変わったというよりは今まで積み上げてきたものですかね。やっぱり練習でできて試合でできないなんて当たり前の世界なので、それをいかに試合で出せるかっていう点ですかね。練習でやったことを試合でできた感覚が前回はあったので、今回もその感覚がはまれば上手くいくのかなとは思っています。
―― それは今までのキャリアを経てようやく自分の中で得てきたものがあったということですか?
那須川 自分の中で練習でやってきたことを試合で出せるようになったというか、自分の中で変わったと感じたのはRIZINが終わってからなんですよ。ああいう土壇場からの逆転を経験してから、自分ではあまり気付かなかったんですけど周りのトレーナーとかから「RIZINに出て度胸が付いたね」って言われました。
―― 試合でプレッシャーがかからない性格だとは思うんですけど、その辺で自分の動きを出しきれないとかではなくて、1段階上に上がった感じなんですかね?
那須川 自分を出せるようになったんじゃないですかね。今まではセコンドの指示を聞いてそれを淡々とやるっていう感じだったんですけど、自分の考えで自我が出るようになったのかなと思います。
―― それは練習していても動きが違うんですか?
那須川 練習の時の動きは一緒なんですけど、試合となると相手も倒しにきているし殺気がぶつかり合う中で、どう萎縮せずに出せるかというところなので、萎縮せずに自分の動きをしっかり出すっていうのは大きな成長になりました。
―― RIZINが終わって前回の試合って自信があるような感じが見受けられるんですけど、ご自身でも絶対負けないぞっていう自信がついている感覚はありますか?
那須川 言い表しづらいんですけど、そういうところを感覚的に掴めた気がします。
―― 精神的にはどうなんですか?
那須川 普段の試合からプレッシャーがかかることがないんですけど、良いマインドできてますね。
―― MMAに挑戦したり、恋愛番組に出たりとかチャレンジする事が原動力になっているように見受けられますが、チャレンジすることの喜びはあるんですか?
那須川 喜びというか達成感というか、色んなことにチャレンジすることで繋がってくる縁もあると思うし、チャレンジすればするほど人の輪が広がっていくので、そういうところで良いパワーを皆んなからもらっています。
―― やっぱり挑戦するっていうのは那須川家の遺伝子なのかなって思っちゃいました。笑
那須川 それもあるんじゃないですか。挑戦してみないと分からない事だらけだし、挑戦して失敗することは恥ずかしいことではないので、そこで成功しても失敗しても自分の得る事は沢山あるから、そういうところはあるんじゃないですかね。
―― 今回の試合について、前回と同じような展開になるかもしれないと仰っていましたが、そうすると接戦になりそうなイメージがあります。ご自身ではそこを突き破りたいみたいなところはありますか?
那須川 今僕が考えている展開は、僕がプレッシャーをかけて塚本選手が下がってそこで蹴ったりしてくると思うんですけど、そこの展開を変えていくことを考えています。そこを変えて自分のペースに持っていければ自分が圧倒できると思うので、そこに重きを置いています。
―― おそらく相手もそんなことを予想して練習をしていると思いますが、その上をいく自信はありますか?
那須川 今やっていることがはまればスパッと倒せると思いますし、それがはまらなくても良い感覚で一歩ずつやりながら来れているので、そこがはまれば良い結果に繋がると思います。
―― 最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。
那須川 今回プロになって初めての大阪での試合なんですけど、相手のホームですけどしっかりここで勝って自分の価値を上げてタイトルまで突っ走りたいと思うので、皆さん応援よろしくお願いします。
塚本望夢『強くはなっているし成長もしているけど、僕には勝てへんよって感じ』
―― STYLE高等学院のご卒業おめでとうございます。
塚本 ありがとうございます。
―― 高校生じゃなくなった気分はいかがですか?
塚本 高校卒業してまだ2ヶ月くらいしか経ってないんですけど、卒業してからすぐ1人でタイに行ったので、あまり卒業してから日本にはいませんでした。卒業旅行だけみんなで行ってその後タイに行ったって感じです。
―― 卒業旅行は楽しかったんですか?
塚本 楽しかったです。
―― どこに行ったんですか?
塚本 日帰りで三重と奈良と大阪を食べ歩きとかしていました。
―― 体重は増えませんでしたか?
塚本 増えたんですけど、タイに行ってすぐに痩せたので大丈夫です。
―― タイに1ヶ月って結構な長期間ですね。
塚本 そうですね。
―― 場所はゲーオサムリットですか?
塚本 ゲーオサムリットです。
―― タイでの長期間の練習はどうでしたか?
塚本 めちゃめちゃ良かったですね。
―― 具体的にどんなところが良かったですか?
塚本 蹴りのタイミングとかメンタル強化が1番でしたね。
―― 周りに日本人の方はいましたか?
塚本 いなかったんですけど、その時にタイの旧正月でソンクラン祭りっていうのがあって、スポンサーの人が来たりとか北野克樹さんがずっとタイにいたので一緒にご飯を食べたりとか、あとは年下なんですけど後輩で兄弟2人でムエタイのためにタイに移住している子がいるんですけど、その子らと遊んだり試合を見に行ったりとかしていました。
―― ゲーオサムリットはバンコクの郊外ですよね。
塚本 めちゃめちゃ田舎ですね。
―― 人が恋しくなったりしませんでしたか?
塚本 4日ぐらいでばり寂しくなりましたね。
―― どうやって解消しましたか?
塚本 友達に電話をかけたりテレビ電話をしていました。
―― タイに行ったのは初めてだったんですか?
塚本 初めてではないですね。中学校とか小学5年生の時に行っていたので、コロナが明けて久々に行きました。
―― でしたらタイ料理の辛さとかそういうのは大丈夫だったんですね。
塚本 初めて行った時とか中学生くらいの時はあまり好きではなかったんですけど、今回は僕が大人になったのか分からないんですけど、普通にタイ料理を食べれました。
―― 今回の那須川龍心戦に向けて良い調整ができたということですね。
塚本 追い込みをやっていたので調整という言い方ではないかもしれないですけど、良い環境で練習はできたかなと思っています。
―― そしたら完全にタイで気持ちの方は整いましたか?
塚本 試合が決まるって聞いていてタイに行ったので、タイに居る途中でカード発表されて、それでやらなあかんって思ってめちゃめちゃやっていました。
―― タイでABEMAでRISEを見ようとしたら見れなかったんですよね?
塚本 試合も会見も見れなかったですね。Xで「呪ってでも勝つ」みたいなのを見たんですけど、呪えるものなら呪ってみーやって感じですね。笑
―― その辺は大丈夫そうですね。
塚本 その辺は大丈夫なんですけど、RISEも見れなくてXで速報を見てました。
―― 事実上、フライ級の次期挑戦者決定戦と言われる試合になりました。対戦相手の那須川龍心選手とはアマチュアでもプロでも戦っていまよね。
塚本 最初は邪魔な事するなよって思っていましたけど、相手は1位なのでここを勝てば誰も文句はないですよね。
―― 最近の龍心選手を見ていてどうですか?
塚本 まあまあ強くはなっていますね。
―― 強くはなっているけど、自分の成長進化の方がもっと上にいっている感じですか?
塚本 強くはなっているし成長もしているけど、僕には勝てへんよって感じです。
―― 前回はトーナメントで戦いましたけど、今回の試合内容はどうなりそうですか?
塚本 前回もテクニック勝負になって、簡単に倒れないですし、今回もテクニック勝負になるかなと思うんですけど、前回より差は開くと思います。
―― どの辺で差が開くと考えますか?
塚本 前まで僕は蹴らない選手だったので、中距離とかは距離の取り合いしかできなかったんですけど、中距離でも蹴れるようになって近距離でも崩したりできるようになりました。あとは蹴りのタイミングも相手が入りにくいので、蹴りがあってのパンチでバリエーションの差で開くと思います。
―― タイに行ってバリエーションが増えたという事ですね。
塚本 パンチから必ず蹴りに繋げるのと、蹴りからパンチにみたいなバリエーションが増えました。
―― それを今日の公開練習でも披露してくれたんですよね。
塚本 コンビネーションは全然見せてないですけど、蹴れるよってアピールでめっちゃ蹴っていました。
―― パンチングミットを持ってくれていたのはどちらの方ですか?
塚本 僕がずっと行っている9+っていうジムのパンチトレーナーです。
―― 高校を卒業してからの練習環境はどんな感じになったんですか?
塚本 めっちゃ良いですね。タイでずっと5時半起きだったので、それを習慣付けて毎日6時半から練習しています。
―― 朝の6時半からですか?
塚本 6時半から走って昼練して、夜もまた練習で帰りに日サロに行く生活です。
―― じゃあ夜は早く寝ちゃうんですね。
塚本 練習終わってご飯とか食べていたら11時くらいになるんですけど、12時過ぎにはもう寝ています。
―― 健康優良児みたいな生活になっていますね。
塚本 僕めちゃめちゃ優等生なんで早寝早起きです。笑
―― 盟友の長谷川海翔選手も大一番の試合が決まりました。長谷川選手から「一つ先のステージで待っている。」というようなメッセージがありましたけど、これには勇気付けられましたか?
塚本 兄弟みたいな関係で僕が1番上なんですけど、やっぱり1番上が引っ張らないといけないので、もう1回引っ張っていかないといけないですね。僕の試合が2週間先なので、次期挑戦者に相応しい試合内容で勝って、海翔も次勝ったらタイトルマッチかなと僕は思っているので、2人で早くベルトを巻きたいですね。
―― 今回の試合が塚本選手のほぼ地元である大阪でやるってことについてはどうですか?
塚本 めっちゃ嬉しいし、中学校の同級生とか高校を卒業して社会人になったみんなも来てくれるので、今回は去年よりも多く応援に来てくれるので嬉しいです。
―― 大阪で戦うっていうのは力の入りようが違いますか?
塚本 気持ちの入りようから違いますね。
―― 最後に今回の1戦に対する熱いメッセージをお願いいたします。
塚本 今回は地元大阪っていうことで、僕がタイに行っている間に身内で色々な事があって、お父さんの後輩が亡くなってしまったんですけど、みんなにも届けますし天国にも勝利を届けたいと思っています。応援お願いします。
対戦カード
第14試合 メインイベント RISEスーパーフライ級(53kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
大﨑一貴(OISHI GYM/王者、ISKAオリエンタルルール世界フライ級(53.5kg)王者、元WMC&ルンピニー日本フライ級王者)※2度目の防衛戦
政所 仁(魁塾/1位、RISE NEW WARRIORS スーパーフライ級トーナメント2023優勝、WBKF世界スーパーフライ級王者、元J-NETWORKフライ級王者)
第13試合 セミファイナル ライト級(63kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
中村 寛[かん](BK GYM/RISEライト級王者、元DEEP☆KICK -60kg王者)
タリソン・フェレイラ(ブラジル/チャンピオンズ・ファクトリー)
第12試合 ウェルター級(67.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
中野椋太(誠至会/RISEウェルター級王者、S1世界ウェルター級王者、元WBCムエタイ日本統一・NJKF同級王者)
宇佐美秀メイソン(カナダ/Battle Box/ISKAインターコンチネンタル・ウェルター級(67kg)暫定王者)
第11試合 52kg契約 3分3R(延長1R)
数島大陸[りく](及川道場/RISEフライ級(51.5kg)王者)
スドロー・ソージョートンプラシン[Sudlor Sor Jor Tong Prachin](タイ/元タイ7chミニマム級(47.627kg)王者)
第10試合 フライ級(51.5kg) 3分3R(延長1R)
那須川龍心[りゅうじん](TEAM TEPPEN/1位)
塚本望夢[もうむ](team Bonds/3位、元DEEP☆KICK -51kg王者)
第9試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
大雅(TRY HARD GYM/RISEスーパーフェザー級(60kg)王者、元K-1同級王者、元Krushスーパー・バンタム級(55kg)王者)
ダニエル・プエルタス[ピュータス/Daniel Puertas](スペイン/アルティメットファイトスクール/元ISKA世界スーパーフェザー級(59kg)&スーパーライト級(65kg)王者)
~休憩~
~麻原将平引退セレモニー~
第8試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
田丸 辰[とき](TRY HARD GYM/RISEスーパーフライ級(53kg)2位、元同級&フライ級(51.5kg)王者、RISE WORLD SERIES -54kgトーナメント2023優勝)
ジョン・ヒョヌ[ジョン・ヒョンウ/Jung Hyeonwoo](韓国/BAEK RYEON CHAI/KPKB(九州プロキックボクシング)インターナショナル・バンタム級(53kg)王者、KTK 53kg王者)
第7試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
白鳥大珠(TEAM TEPPEN/2位、元RISEライト級(63kg)王者、RISE -61kgトーナメント2019優勝、RIZIN KICK -61kgトーナメント2021優勝)
ペトル・モラリ(モルドバ/キックボクシング・フェアレス/RISEウェルター級(67.5kg)1位、WKU世界-65kg級王者)
第6試合 ライトヘビー級(90kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
南原健太(極真会館/RISEライトヘビー級王者)
ジェシー・アスティル[Jesse Astill](オーストラリア/ストライクフォース/WBCムエタイ豪州クルーザー級(90.72kg)王者)
第5試合 オープンフィンガーグローブマッチ 65kg契約 3分3R
山口裕人(道化倶楽部/WPMF世界スーパーライト級暫定王者)
伊藤澄哉(戦ジム/RISEライト級(63kg)2位)
第4試合 オープンフィンガーグローブマッチ 63kg契約 3分3R
山口侑馬(道化倶楽部/RISEライト級(63kg)7位)
山畑雄摩(心将塾/元DEEP☆KICK -63kg王者)
第3試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
憂也(魁塾/RISEミドル級(70kg)4位、元DEEP☆KICK -65kg王者)
シンパヤック・ハマジム[Singphayak Hamagym](タイ/ハマジム/元ラジャダムナン認定スーパーバンタム級2位)
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
拳剛(誠剛館/11位、元DEEP☆KICK -55kg王者)
KING龍蔵(ROYAL KINGS)
第1試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
JIN(楠誠会館/MA日本バンタム級王者)
野田 蒼[あおい](月心会チーム侍/K-1甲子園2020 -55kg優勝)
オープニングファイト4 フライ級(51.5kg) 3分3R
KING陸土[りくと](ROYAL KINGS)
伊藤琉之助(EX ARES)
オープニングファイト3 スーパーライト級(65kg) 3分3R
将太(KSS健生館)
松本慶二(TEAM TEPPEN)
オープニングファイト2 フェザー級(57.5kg) 3分3R
嘉武士[かぶと](健心塾)
門脇碧泉[あおい](正道会館戸田道場/Stand up King of Rookie 2023 -57.5kg 優勝)
オープニングファイト1 女子アトム級(46kg) 3分3R
山﨑愛琉[あみる](TEAM TEPPEN)
上田樹那(山口道場)
概要
大会名 RISE WORLD SERIES 2024 OSAKA
日時 2024年6月15日(土) 開場・12:00 オープニングファイト開始・12:15 本戦開始・13:30 終了・20:00~20:30頃予定
会場 エディオンアリーナ大阪 第一競技場 [HP]
中継 ABEMA
チケット料金 VIP席80,000円 SRS席25,000円 RS席15,000円 アリーナS席8,000円 スタンドS席8,000円 スタンドA席6,000円 小中高生シート2,000円(当日販売のみ予定) ※当日は500円プラス ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 イープラス チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5980-7409 https://www.rise-rc.com/