RISE 6.30 後楽園ホール:長谷川海翔「見たことないような攻防を花岡選手と繰り広げる」×花岡竜「大﨑一貴選手より長谷川君の方が攻略は難しい」、梅井泰成「勢いに乗っている相手の鼻をへし折る」×翔「どれだけ上に行ってもRISE WESTに出たい」
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RISE 179(6月30日(日)後楽園ホール)に出場する長谷川海翔、花岡竜、梅井泰成、翔のインタビューがRISEクリエーションから届いた。
第10試合 セミファイナル スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
長谷川海翔(誠剛館/3位、元DEEP☆KICK -53kg王者)
花岡 竜(橋本道場/5位、元KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王者、元INNOVATIONフライ級王者)
長谷川は14戦12勝(11KO)1敗1無効試合の18歳。大阪でのDEEP☆KICKで王者となると、22年10月からRISEに参戦し、黒田直也、翼をKO。昨年11月のRISE NEW WARRIORS スーパーフライ級トーナメントでは準決勝でHIROYUKIをに飛び膝蹴りでKOし、インパクトを残したが、決勝では政所仁に3Rにダウンを奪われ判定負けし、プロ初黒星を喫した。2月にサンチャイ・TEPPENGYMを飛び膝蹴りでKOすると、3月のRISE ELDORADOでの花岡竜とKrush王者・池田幸司の一戦の勝者との対戦を希望していた。長谷川は6月の地元大阪大会を希望していたが、後楽園で試合が組まれた。
花岡は20歳。22年後半からRISEを主戦場とし、2戦目で政所仁に3R TKO勝ち。その後、10月の翼戦では負傷判定負けを喫し、昨年前半のNO KICK NO LIFEバンタム級トーナメントではサンチャイ、山田航暉、HIROYUKIを下して優勝。8月のRISEでニコラス・リヴァースに判定勝ちしたが、11月のNEW WARRIORSトーナメント一回戦で政所に1R KO負けしリベンジを許した。3月のRISE ELDORADOではK-1から参戦した池田からダウンを奪い判定勝ちしている。
第9試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
梅井泰成(Mouton/3位、元王者)
翔[かける](REVOLT/6位)
梅井は26歳。22年8月、門口佳佑に判定負けしRISEフェザー級王座から陥落。昨年2月の再起戦でも魁斗に判定負け。10月の試合も開始早々のウォームの蹴りがローブローとなり、ダメージは大きくドクターストップがかかりノーコンテストに。2月には安本晴翔に判定負けし、約2年勝利から遠ざかっている。
翔は17戦12勝(7KO)4敗1分の24歳。地元福岡でのRISE WESTを主戦場とし、1月の後楽園大会では山川賢誠を2R左ボディでKOし、4連勝、3連続KO勝ちと勢いに乗る。
長谷川海翔『花岡選手に負けないくらいのスピードを出して、いろんな人に見ていただきたい』
―― 決戦まで10日を切りましたが今の体調はいかがですか?
長谷川 自分的には過去一の仕上がりです。
―― 過去一というのはそれなりの理由があるんですか?
長谷川 体のバランスがめちゃめちゃ良いです。
―― トレーニング方法を変えたのか、それとも新たなトレーニングを加えたんですか?
長谷川 特にそういうのはしていないですけど、動きやすい感覚があります。
―― この春、STYLE高等学院を卒業されて、今の練習の拠点はどこになるんですか?
長谷川 拠点はずっと行っている誠剛館で、週に1回だけnine plus lab様とteam Bonds様に出稽古に行かせてもらっています。
―― 誠剛館では叔父にあたる拳剛さんに指導を受けたり、ミットを持ってもらっているわけですね。
長谷川 はい、そうです。
―― 今も生活の拠点は姫路ですか?
長谷川 姫路で頑張っています。
―― 親友の塚本選手は先日の大阪大会で、那須川龍心選手と闘って僅差の判定で負けてしまいましたけど、セコンドに付いていてあの試合はどのようにご覧になりましたか?
長谷川 自分的には悪くてドローくらいかなと思っていたので、それで負けてしまったので本音で言うと「えっ…」ってなっちゃいましたね。
―― 塚本選手は今どうですか?
長谷川 望夢は國枝さんていう、いつもお世話になっている先輩の応援で韓国に行って、みんなでリフレッシュもしていました。
―― 何かねぎらいの言葉をかけましたか?
長谷川 今まで望夢が僕のことを引っ張ってくれていたので、「次は僕が頑張るぞ」って感じで言いました。
―― 今回の長谷川選手と花岡選手の試合については、塚本選手は何か言っていますか?
長谷川 今回望夢もセコンドについてくれるので、作戦を一緒に考えてくれたり対策もしてくれています。
―― その対策について教えていただく事は難しいと思いますが、どんなところに注目してほしいですか?
長谷川 1番は花岡選手に負けないくらいのスピードを出して、いろんな人に見ていただきたいなと思います。
―― 第3者から見たら、長谷川海翔と花岡竜はものすごく噛み合うんじゃないかと思いますが、ご自身的にはいかがですか?
長谷川 僕的にもめちゃくちゃ噛み合うんちゃうかなと思っているので、試合が楽しみですね。
―― 最初から最後まで目が離せないような攻防が続きますかね?
長谷川 はい、続きます。
―― 既にフィニッシュはイメージしていますか?
長谷川 何パターンかは倒せるものを用意しています。
―― それは今まで私たちが見たことがない技もありますか?
長谷川 それもあると思います。
―― 逆に花岡選手の攻撃で気をつけたい部分はありますか?
長谷川 花岡選手は効かせるパンチとかを持っていないと思うので、油断はしていないですけどカットとか膝でのTKO負けにならないように、常にそこには気をつけたいです。
―― 先日の大阪大会では同じ階級のスーパーフライ級で、大﨑一貴vs政所仁のタイトルマッチが行われましたが、ランカーとしてこの1戦はどのようにご覧になられましたか?
長谷川 やっぱりめちゃくちゃ強かったですね。あの仁くんが押されていたので、実際に闘ってみたらすごいプレッシャーなんかなと思いました。
―― 昨年のNEW WORRIORSトーナメントの決勝で負けたことで、政所仁選手を応援する目線で見ていたんですか?
長谷川 僕に勝ったんやから、タイトルマッチでも勝ってほしかったですね。
―― タイトルマッチの勝負の分かれ目と言いますか、大﨑チャンピオンが政所選手を完封した最大の要因はどこにあると思いますか?
長谷川 大﨑選手の得意なプレッシャーで相手を下がらせて、常に仁くんが下がらされながら闘っている感じだったので、そこが仁くんの敗因かなと思います。
―― 長谷川選手がもし今、大﨑選手と闘ったとしたらあのプレッシャーに耐えて逆に反撃する自信はありますか?
長谷川 僕は気を出して倒しますね。
―― 自信満々ですね。
長谷川 はい、自信満々です。
―― そのためには今回の花岡竜戦は絶対に落とせないですね。
長谷川 絶対に落とせないので、良い勝ち方をしてタイトルマッチが組まれるような試合をします。
―― こういった大一番の前はプレッシャーを感じる方ですか?
長谷川 今は全然感じていないんですけど、試合前になるといつもプレッシャーをめっちゃ感じます。
―― 試合の直前になったらそのプレッシャーはどういう風に対処していますか?
長谷川 ゴングが鳴ったら切り替えるっていう感じで、それまでは超緊張しています。
―― 試合開始のゴングが鳴ったら、気持ちがパッと切り替わるんですか?
長谷川 ゴングが鳴ったら切り替えます。
―― 試合まで10日を切りましたが、あとは減量だけって感じですか?それともまだ最後の追い込みは残っていますか?
長谷川 日曜日(6月23日)まで追い込んで、あとは整えていくっていう感じなんですけど、あとちょっと仕上げます。
―― 先日の大阪大会では叔父の拳剛選手も試合をしましたけど、今回の長谷川選手の試合に関しては何か言われていますか?
長谷川 ちょっと言えないですけど、色々アドバイスはしてくれています。
―― 長谷川選手の周りも今回の試合を盛り上げようとしてすごいですね。
長谷川 ありがとうございます。
―― ああした方がいい、こうした方がいいと周りからたくさんの戦術を言われると、逆に迷うことはないですか?
長谷川 色々あった方がもちろん良いので、良いところを取って試していきたいです。
―― 最後にファンの皆さまに熱いメッセージをお願いします。
長谷川 いつも応援ありがとうございます。今回の試合では見た事ないような攻防を花岡選手と繰り広げて、最後は僕がバチっとKOで勝つので、皆さん楽しみにしていてください。今回も応援をよろしくお願いします。
花岡竜『向こうがKOするか、僕が3ラウンドを通してこんなに強かったのかと実感させるかの2択の試合になる』
―― 試合まで10日を切りましたが体調はいかがですか?
花岡 体調は万全で体重の方も結構いい感じです。
―― いつになく良い感じですか?
花岡 いつも通りですね。普通です。
―― マイペースですね。
花岡 焦るとかもなく、本当に普通です。
―― SNSで花岡選手が「スーパーフライ級のサバイバルマッチ」と語っているように、世間的にもそう見ている人が多い試合だと思いますけど、対戦相手の長谷川海翔選手のことはどういう風に見ていますか?
花岡 NEW WORRIORS前は、まぐれとかたまたまだったんじゃないかと思っていたんですけど、今はNEW WORRIORS戦を経て、実力は確かなものだったし凄い強いと認めています。
―― RISEやキックボクシングファンから見ると、花岡vs長谷川の試合って最初から最後までノンストップでとんでもない試合になるんじゃないかと予想する人が多いと思いますが、花岡選手自身はどうですか?
花岡 向こうがKOするか、僕が3ラウンドを通してこんなに強かったのかと実感させるかの2択の試合になると思います。
―― その2択しかないですか?
花岡 絶対そうですね。どっちに転んでも試合は面白いと思うので、盛り上がらない訳がないです。
―― 先日、長谷川選手にインタビューする機会があったのですが、「何パターンか倒せる用意をした。新しいパターンも用意している」っていう事を豪語していたのですが、それを受けて花岡選手はいかがですか?
花岡 何が来ても僕の方が経験値はあるし、もちろん対策も練ってきているので、経験とテクニックで上回ろうかなと思います。
―― この試合は花岡選手の経験とテクニックが上回る試合になると読んでいるわけですね。
花岡 僕がやってきた相手もトップの選手が多いし、僕はKOができなくてテクニックで上回るしかないタイプなので、そこは自信を持って長谷川選手よりもテクニックは上回っているし、勝つならそこですね。
―― もう1つ、長谷川選手は花岡選手を評して「倒せるパンチは持っていない」とも言っていましたが、その言葉を受けていかがですか?
花岡 本人が思っているならいいですけど、それで倒れたらお前恥ずかしいぞって(笑)。
―― 倒すチャンスも十分あるっていう事ですね。
花岡 タイミングが合えば倒せます。
―― この1戦について、橋本道場内ではどのように皆さん見ていますか?
花岡 プラン通りに動ければちゃんと勝てるし、1個ポジションが違うだけで倒されるっていう予想もしていて、結構みんなでプランを練っています。
―― 代表の橋本さんはかなり気合が入っていますか?
花岡 かなり気合い入っています。対策も練習もきつくやってもらっています。
―― 先日、大阪大会では大﨑一貴vs政所仁のタイトルマッチがメインで行われましたけど、この1戦はどのように見ていますか?
花岡 僕の想像以上に大﨑選手が強かったですね。
―― どの辺が想像以上でしたか?
花岡 ある程度テクニックとパワーがあれば押し切れると思ったんですけど、それが通用しないフィジカルの強さとか細かいテクニックが本当に上手かったです。
―― 1ラウンドから見せていた大﨑選手の尋常じゃないプレッシャーはどのように見ていましたか?
花岡 あれは前からああいうスタイルなので、手数は少ないけど1ラウンド目からあんなに飛ばしていく大﨑選手を初めて見たので、気迫というかチャンピオンの意地を感じました。
―― この1戦は政所選手目線で見ることの方が多かったですか?
花岡 大﨑選手に対して僕だったらこう動くとか、こういう攻撃が当たりそうだとか、研究しつつ見ていました。
―― 少し気は早いかもしれないですが、チャンピオンの大﨑一貴と闘う時の事をシミュレーションされましたか?
花岡 それは僕がRISEに来る前からずっとシミュレーションしているので、早く試合したいなとずっと思っています。参戦してから2年ぐらい経っちゃうんですけど、シミュレーションはずっとしているので早く試合したいです。
―― 今回の長谷川海翔戦をクリアしたら、タイトル挑戦に一気に近づくと思いますが、そこは意識されますか?
花岡 意識していないと言ったら嘘になってしまうんですけど、まずは目の前の試合に集中しています。僕は大﨑選手より、長谷川くんの方が攻略は難しいと思っているので、まずはそこをクリアしたいです。
―― 今回の長谷川海翔戦をファンにはどんなところに注目してほしいですか?
花岡 レベルはめちゃめちゃ高い試合になると思いますし、技の掛け合いとか、どこでどう倒すんだろうっていうドキドキハラハラ感を一緒に楽しんでもらえたらなと思っています。
―― ご自身の予想では、勝負のクライマックスは何ラウンドに訪れると予想しますか?
花岡 どうですかね。1ラウンド目に畳み掛けられちゃうか、3ラウンド目に意地で倒しにきたところで盛り上がるかとか、ラウンドを重ねるごとに激しい試合になると予想します。
―― 最後に花岡選手とRISEファンの皆さまにメッセージをお願いします。
花岡 今回の試合を勝てばタイトルマッチだと思うんですけど、そこを意識せずまずは満員の後楽園ホールで長谷川選手と熱い試合ができたらなと思っています。応援お願いします。
梅井泰成『テーマは純粋にキックボクシングを楽しむ』
―― 最近瞑想にハマっているんですか?
梅井 何の情報ですか(笑)?ハマっているというよりはたまに瞑想はしますけど。めいそうって迷っている方じゃないですよね。
―― 坐禅訓練の方です。
梅井 たまにやります。
―― 無心になれますか?
梅井 ゼロっていうのは無理やと思うんで、呼吸に集中したりとかはしています。
―― その集中力は今の公開練習にも現れているんじゃないですか?
梅井 やっぱり動じなくなるので、大事だと思います。
―― 試合まで10日を切りましたが、良い仕上がりですね。
梅井 そうですね、良いと思います。メンタリティも体の具合もめちゃくちゃ良い感じです。
―― 今回はいつも練習している志朗選手と同じ大会に出場しますが、梅井選手自身は今回の試合のテーマは決めていますか?
梅井 テーマはずっと言っているんですけど「純粋にキックボクシングを楽しむ」それだけです。そうしたらこの試合は勝手に勝っていると思います。
―― SNSでも「心から格闘技を楽しんで笑う」と宣言していましたよね?
梅井 それがほんまのテーマです。心の底から思っています。
―― 最後には笑いたいという事ですね?
梅井 もちろん、それは間違いないです(笑)。
―― 久々の勝利を笑って体感したいという事ですね。
梅井 ほんまにそれだけです。
―― 今回の対戦相手の翔選手はランキング5位の選手ですが、どんな印象がありますか?
梅井 とりあえずパンチが強いなっていう印象です。パンチがめちゃくちゃあると思うので、それを想定して練習をしています。
―― 1発2発もらっても大丈夫そうですか?
梅井 それくらいのハードパンチャーともスパーリングをしてきました。もちろんもらわないのが1番最高ですけどね。1発ももらわない、かすりもしないってうのは難しい話なので、そういう面でもハードパンチに耐えるトレーニングをしてきたし、ディフェンスやパンチに合わせる練習もしてきました。
―― 今回、翔選手に勝って再び門口選手を追いかける形になりますか?
梅井 それしかないです。
―― 少し前の話になりますが、門口vs軍司の対抗戦はどのようにご覧になりましたか?
梅井 僕は会場に行って見ていたんですけど、純粋にあの試合が今のフェザー級のトップの対決っていう形で見ていました。あの時ばかりは門口選手を応援していたんですけど、一歩及ばなかったですよね。けど目指すところは高い方がいいので、負けても門口選手の評価が落ちたとは思っていないので、今は門口選手を目指して追いかけるっていう感じです。
―― 門口選手との距離は縮まっているか、それとも同じ距離を保っているような感じですか?
梅井 試合結果だけ見たら縮まっていないですね。もちろん練習でやっている実力的なものは縮まっていると思うんですけど、それは結果で見せないとただの勝手に思っているやつみたいな感じになるので、そこは結果で見せていかないといけないですね。
―― 先月は鴨川合宿に参加されたと思うのですが、成果はありましたか?
梅井 成果はありました。
―― どんな部分ですか?
梅井 やるべきことが固まりました。鴨川は相性が良くて、鴨川に行くとパワーを得ますね。前回の鴨川合宿では疲れない体を手に入れたんですよ。今回はメンタリティ的な部分で良い空気をもらってきました。
―― その合宿には試合を終えたばかりの小林愛三選手も参加されていたみたいですね。
梅井 いや、もうやばかったです(笑)。やっぱり格闘家は技術はもちろん大事なんですけど、ハートあってのものなので、心っていう部分を見習いたいですね。
―― かなり影響を受けた部分があったんですね。
梅井 もっと俺やらなあかんわってなりました。
―― 先ほど志朗選手のインタビューでは、自分より年下の皆さんに対して「もっと限界までやれよ」と叱咤されていましたけど、それは自分にも向けられているものだと思いますか?
梅井 僕も全員に負けへんぞって気持ちでやっているんですけど、そう言われるっていう事はまだまだやらないといけないっていう意味で受け取ります。
―― 先ほどの瞑想についてですが、那須川天心選手から聞いたわけではないんですか?
梅井 前の試合の時に志朗さんに「動じないメンタルを鍛えるために瞑想した方がいいよ」って言われて、それまでイメトレはしていたんですけど瞑想をするようになりました。
―― 試合中に動揺があったんですか?
梅井 僕めっちゃ熱くなりやすいタイプで、1発もらったら殴りに行くみたいなところとか、自分の思っている展開と違ったりしたら、焦ってしまうことがあったんですよ。その面で動じないメンタルを鍛えるために瞑想を始めました。
―― 瞑想は毎日やっているんですか?
梅井 超長い時間はやっていないですけど、やるようにはしています。頭がスッキリします。
―― 瞑想をするのは寝る前ですか?
梅井 寝る前とか練習に行く前とかですね。ジムまで電車で来ているんですけど、電車の中でやっています。
―― 電車の中でやっているんですか?
梅井 あぐらはさすがにかかないですよ。立ちながらでも姿勢を伸ばしたりとか、座席座っていても姿勢を伸ばしたりしてやっています。
―― 今回の対戦相手の選手が勢いに乗っていますが、RISEで苦労してきた梅井選手としては「そんな甘いものじゃないぞ」というのを思い知らせたい気持ちはありますか?
梅井 それはもちろんです。自分も一度ベルトを獲った時は、そこまではとんとん拍子でいけたんですけど、今苦労している段階なので、勢いに乗っている相手の鼻をへし折ってやろうかなって思っています。
―― 今回の試合、パンチか蹴りどちらで倒したいか考えていますか?
梅井 パンチの練習の比率が上がっているんですよ。パンチでスパッと勝てたらめっちゃカッコいいので、理想はパンチで一撃KOしたいですけど、でも自分は蹴りの選手なので久々にハイキックとかでKOできたら嬉しいです。
―― 久々にやばいハイキックが見れそうですね。
梅井 久々に降りてきてくれたらと思います(笑)。
―― 練習の中で1番意識している事と、実際に進化を感じている部分を教えてください。
梅井 意識しているのはさっきの瞑想と繋がるんですけど、動じないというか対峙しているものに集中するっていう事と、対人練習をする時に試合モードに入るっていうことを意識してやっています。進化を感じている部分は、ディフェンス面や去年からずっと取り組んできたボクシングの練習も成果を感じています。パンチと蹴りがバラバラになっていた時期があったので、最近それが融合できるようになってきました。
―― チャンピオンの門口選手との試合までには、どれくらいの期間で辿り着きたいですか?
梅井 僕は飛び級するつもりは全くないので、僕が負けた安本くんが次にタイトルに挑戦するとして、年内に魁斗選手にリベンジしたいです。タイトルマッチはどっちが勝つか分からないですけど、どっちにも負けているので、再来年には絶対やりたいです。すぐにタイトルマッチをやらせろとかは言える立場ではないと分かっているので、そこまでに僕も高めてやりたいですね。
―― 最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。
梅井 6月30日は僕の周りに熱い仲間や応援団がついているので、その人たちの力をもらって完全復活するので、試合で魅せます。応援よろしくお願いします。
翔『元チャンピオンはどんなものなのかなって体感したい』
―― 今ノリに乗っていますね。
翔 良い感じで来てますね。
―― 4連勝を自己分析するとどうですか?
翔 デビューした時以来の連勝なんですけど、4連勝のうち3KOなので、倒し方の感覚が掴めてきた感じがします。
―― 地元のRISE WESTだけでなく、直近の後楽園ホールでのナンバーシリーズでも倒しているじゃないですか。だんだんと倒せるコツを掴めてきたという事ですかね?
翔 試合中に倒そうとしなくなったのが、逆に良いのかなって感じですね。
―― 倒そうとしなくなったというのは、どんな気持ちで相手選手と対峙されているんですか?
翔 山川選手の時は倒すっていうか削っていこうという感じだったんですよ。もちろん3ラウンドぐらいに倒れれば良いなと思っていたんですけど、圧をかけてちょっとずつコツコツ脱力して打っていったら倒れていたって感じだったので、力み過ぎない方がいいのかなという感じですね。
―― 今回も力み過ぎないで梅井泰成選手と対峙することになりますかね。
翔 梅井選手からフェザー級のレベルが全然違うし、スピードもテクニックもあるので、力まずに脱力してガチガチにならずに楽しもうって感じですね。
―― 元チャンピオンの梅井選手の上と下で、フェザー級の実力が変わってくるという風に読んでいるわけですね。
翔 僕は試合動画をよく見るんですけど、梅井選手含めた梅井選手から上の安本選手、魁斗選手、門口選手が、他の選手と比べてもスピードや技術に加えて華もすごくあるので、注目のされ方も違いますし、それもあって梅井選手から上とやらせてほしかったです。あと梅井選手は元王者ですし、RISEのベルトは誰でも負けるベルトじゃないので、それを巻いたことのある選手の気持ちというか、どんなものなんだろうなっていうのも楽しみです。
―― それをお互いやり合うことで、元チャンピオンの圧力を体感してみたいという思いがあるんですね。
翔 ベルトを巻けるっていうのはラッキーでは絶対に巻けないので、運も実力もあって巻けるので、その元チャンピオンはどんなものなのかなって体感したいです。ベルトを巻ける選手に勝てれば、自分も巻ける可能性がどんどん増えてくるので、自分がベルトを巻けるかどうかの仮定には持ってこいだなって感じですね。
―― どんな試合内容になるという風に踏んでいますか?
翔 最近の梅井選手の試合を見ていると、負けはしているけど内容がめちゃくちゃ良いというか、接戦も2対0の判定だったり、安本選手の試合も延長でもおかしくないくらいの内容でした。今回も難しい試合になるかなと思うんですけど、最終的にはテクニックではなくてバチバチの打ち合いになるんじゃないかなと思っています。
―― 最終的にはテクニック対テクニックではなくて、気持ち対気持ちの勝負になるってことですね。
翔 テクニックに対してテクニックでいったら負けてしまうので、1ラウンド目からガンガン攻めていこうかなって感じです。
―― 先日RISE WESTでもリング上から決意表明をされていましたね。
翔 挨拶させてもらって気合いも入りましたね。
―― 地元のファンの方々に決意表明するということで気合が入りましたか?
翔 何回かやらせてもらっているんですけど、今年入ってまだ1回もRISE WESTで試合をしていなくて、去年の10月の都築選手との試合が最後だったので、あまりRISE WESTのリングに上がっていなかったんですけど、リング上でお客さんの前で挨拶させてもらって、より一層負けられないなと気合が入りました。あと自分のトランクスにもRISE WESTを入れさせてもらっているので、より負けられないですね。
―― RISE WEST出身という部分は誇りに感じているんですね。
翔 僕はアマチュア時代もずっとRISE WESTなので、RISE WESTファイターを誇りに思っています。
―― RISEファイターではなく、RISE WESTファイターなわけですね。
翔 チャンピオンになってもそれでいこうと思っていますし、どれだけ上に行ってもRISE WESTに出たいです。
―― でしたらチャンピオンになってRISE WESTに凱旋して、シンプルな会場演出から派手な演出にしたい気持ちもありますか?
翔 いろんな団体が福岡にあるんですけど、全部同じような感じなんですよね。会場もほぼ一緒のところでみたいな。なのでRISE WESTはそこを1個抜けて、大きい会場とかRISEの福岡大会をやりたいんじゃなくて、RISE WESTででかい大会をしたいです。
―― 素晴らしい志ですね。
翔 これが今のモチベーションです。逆に福岡の選手見てても、元RISEチャンピオンとか東京で活躍した選手がいっぱいいるんですけど、RISE WESTをでかくしてきた人はあまりいないなと思って。使命感じゃないですけど、それができるのもアマチュアからずっとやっている自分だけじゃないかなと思っています。
―― 今回の試合順で、翔選手の1つ前の試合には同じ福岡出身の寛人選手が出場されますが、出身が同じという部分で張り合うところはありますか?
翔 寛人選手とは元々知り合いで、僕が所属していたジムの生徒だったんですよ。だから親交もありますし、連絡もよく取るので、むしろ良い感じでバトンを繋いでほしいです。
―― チーム福岡としてバトンを渡してほしいって感じですね。
翔 お互いRISEの上位ランカーと試合をするので、良い感じにぶっ飛ばしたいです。昔の僕もそんな感じでどんどん試合をやりまくっていたので、失うものはないのでどんどんいってほしいですね。
―― この試合に勝ったら、決意表明をリング上で改めてするとか、マイクアピールすると何か考えていますか?
翔 もちろんこの試合は勝ち方も大事なんですけど、先日安本選手と門口選手のタイトルマッチがどうこう言っていたので、まだ早いでしょって僕は思うんですね。門口選手はチャンピオンなので、安本選手と試合が見たいと言われているので、それは男気があってかっこいいなと思うんですけど、安本選手は魁斗に負けてそこからタイトルマッチに値する勝ち方をしているかと言われたらそうでもないので、自分が梅井選手に良い勝ち方をしたら安本選手と闘わせてほしいですね。そこで勝った方がタイトルマッチで良いかなって。僕も全部3人全員KOしているので、そこでやらせてほしいです。
―― 最後に翔選手のファンとRISEファンの皆さまに意気込みをお願いします。
翔 1月ぶりの試合になるんですけど、まためちゃめちゃ進化して後楽園ホールに帰ってくるので、当日はメインとセミが盛り上がっていますが、当日はそれも全部食うつもりで熱い試合をするので、6月30日は応援をよろしくお願いします。
対戦カード
第11試合 メインイベント バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
志朗(BeWELLキックボクシングジム/RISE世界バンタム級(55kg)王者、元ISKAムエタイ世界同級王者、RISE -55kgトーナメント2020優勝)
クリスティアン・マンゾ[Christian Manzo](アルゼンチン/デモニス・チーム・アルゼンチーナ/ISKAアルゼンチン・フェザー級(57kg)王者)
第10試合 セミファイナル スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
長谷川海翔(誠剛館/3位、元DEEP☆KICK -53kg王者)
花岡 竜(橋本道場/5位、元KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王者、元INNOVATIONフライ級王者)
第9試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
梅井泰成(Mouton/3位、元王者)
翔[かける](REVOLT/6位)
第8試合 フライ級 (51.5kg) 3分3R(延長1R)
松本天志(TARGET SHIBUYA/2位、RISE NEW WARRIORS フライ級トーナメント2023優勝)
寛人(GREED GYM)
第7試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
小野幹晃(IGGY HANDS GYM/4位)
藤井重綺(Team +1/5位)
第6試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
奥平将太(KSR GYM/11位)
原口アンドレイ(TEAM TEPPEN)
第5試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R
安彦考真(Y.S.C.C.キックボクシングチーム)
西田 祥(TARGET SHIBUYA)
第4試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
宮城寛克(赤雲會/9位、元TENKAICHIウェルター級&ミドル級王者)
ペドロ・ゴメス[Pedro Gomes](ブラジル/サンタフェ・ブラタイチーム/Fight Dragon -70kg級王者)
第3試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
松下武蔵(GOD SIDE GYM/9位)
若原 聖[つばさ](TEAM TEPPEN)
第2試合 女子ミニフライ級(49kg) 3分3R
Melty輝(team AKATSUKI)
ワン・チンロン(台湾/TKBA/PUNCH UP)
第1試合 ライト級(63kg) 3分3R
新井雄大(TARGET)
鳰 翼[にお つばさ](KSR GYM)
概要
大会名 RISE 179(ライズ ハンドレッドセブンティナイン)
日時 2024年6月30日(日)開場・17:00 開始・17:15
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA
チケット料金 SRS席 18,000円(完売) RS席 10,000円(完売) S席 6,000円 A席4,000円(完売) 小中高生シート 2,000円(当日販売のみ予定) ※当日は500円プラス ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 イープラス チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5980-7409 https://www.rise-rc.com/