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[第11試合 国際試合 ウェルター級5回戦]
武田幸三 vs ジェイ・ダンカン
合金、サイボーグ、と武田を形容する言葉は何れもパワーが前面だ。それだけ迫力ある試合をする武田だが、前回は戦意技術共に乏しい韓国人相手に、勝ながら悔し涙を流すと言う後味の悪い試合だった。試合は1人で出来るものではなく、前回の試合も武田には何の落ち度もないのだが。
 今回の相手は同級のISKAオーストラリアチャンピオン、恐らく前回の相手よりは手応えがあるだろうが、7月にはタイトル防衛戦も控えている。万が一にも取りこぼせない。

ラウンド1 ェイはミドルを主体に戦う、武田は得意のパンチとー。このローが直に効果を現す。ジェイのセコンドは盛んに「ニー、ニー」を連呼、しかし武田のパワーに気圧されてかジェイは間合いを詰められず、ローのダメージが蓄積してダウン寸前。

序盤ミドルやハイで攻めるジェイ

ラウンド2 田の左ボディーフックから右ローのコンビが2回続けて綺麗に入りジェイダウン、立ち上がったジェイに更にローで追い打ち2回目のダウンを奪い、最後は又左ボディーフックからの右ロー。

ローで、正しく相手を粉砕


回よりはましだが、やはり武田の相手としては物足りなかった。だがこの試合武田はボディーブローを駆使しての攻撃が冴え、パワーだけでない所を見せた。
 そしてこの2試合を埋め合わせるかのように、次の相手はタイの現役ランカーだ。サイボーグの戦いがタイのランカーに通用するか、今から楽しみだ。
 

文 渡辺

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