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 [第13試合]日本・アメリカ国際戦
鈴木達也 vs メルチョー・メノー
来日で須藤信充(当時全日本ライト級王者)を1RKOに下し、一躍日本での知名度を上げたメノーがK−Uの旗揚戦に登場。迎え打つはK−Uウェルター級王者の鈴木。大方の予想はメノーだ、誰もが多彩なパンチとパワフルなローでの勝利を予想している。一方の鈴木は全日本時代から大物外国人との対戦もなく、新鋭の小比類巻戦にKO負けした事等もあって、もう一つ王者としてインパクトに欠ける。その意味でこの試合は鈴木が自身の価値を高める大きなチャンスだ。

ラウンド1 ノーが打って出る、メノーの攻撃を受けると鈴木のセコンドは「直ぐ返して」と指示、鈴木が返す。鈴木がメノーの攻撃を受け、守りつつ返す展開。この試合鈴木はパンチにスピードがある、身長差を活かした打ち下ろすストレートを使うがメノーもきっちりガード。

 

ラウンド2 木がメノーのガードの隙をねらってアッパーとそこからのフックの連打でメノーを追い込む。メノーもパンチ返すが鈴木のアッパーで動きが止まる。メノーは前蹴りで距離を取りつつ飛び込んでパンチ、しかし再三鈴木に押し込まれる。

 
 奇襲攻撃の飛び膝

ラウンド3 ンチを上下に打ち分けるメノーに鈴木はパンチと左ロー、メノーは鈴木の圧力に押されてか連打が出ない。途中メノーがわざとガードを下げて鈴木にパンチを打たせる、ラッシュかける鈴木だがダウンは奪えず。

 
 鈴木の左ローが効きはじめる

ラウンド4 木の左ローに明らかに効いた顔を見せるメノー、鈴木は左ローを蹴り続け遂にダウンを奪う。鈴木は更にパンチと左ローで攻め続け、メノーは再びダウンし10カウント。

 
 左ローでメノーを追い込む鈴木


合前の主役はメノーだった、誰もが須藤戦で見せた鮮やかなKO勝利を期待していたことだろう。しかし鈴木はこれまで見た事もないほどパンチにキレとスピードがあり、特にアッパーが有効で度々メノーの動きを止めて追い込んだ。メノーは2週間前に試合をしたばかりということだが、それを差し引いてもこの日の鈴木の動きは良かった。
 新団体K−Uでの新生鈴木達也に期待したい。

文 渡辺

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