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 [第12試合 日本ミドル級タイトルマッチ]
小笠原仁 vs 本多孝一
日本キック協会重量級のエース小笠原。キャリアは未だ浅い物の大学二年のころから勝った試合は全てKOと言うハードヒッターだ、団体内でも独走状態が続いている。本多は小笠原の独走を止められるだろうか?。



ラウンド1 ーの蹴り合から小笠原は左フックと右ストレートで押し込み首相撲に入る、更に離れてからもパンチで攻勢。本多はローを返すが小笠原の圧力に押され手数が出ない。その本多パンチを狙った所へ、逆に小笠原の左右のフックを浴びてダウン。立ち上がった本多を小笠原はパンチとハイで押し続ける。


ローを返す本多だが小笠原の圧力に押される


小笠原のハイ、この試合蹴りが目立った

ラウンド2 ード上げる本多に小笠原はボディーストレート、ガードが下がるとハイキック、更にボディーへの右ミドルに繋げる。ボディーへの攻撃が効果的だ。完全に一方的な展開となり、本多はローの連打を浴びてダウン。立ち上がった本多はパンチを出すが力がない、殆ど棒立ちの本多に小笠原は更に右ローでダウン奪う。気力で立ち上がる本多の頭部を小笠原のハイがかすめる、何とかクリンチで逃げようとした本多だが最後は又もローで止めを刺された。


ローで本多を追い詰める小笠原、本多の顔が苦痛に歪む


破壊力の差をまざまざと見せつけ、小笠原の完全KO勝利となった。しかもそれはは自身初の蹴りによるKO、パヤックレックのコーチを受け、これまでのパンチに頼ったファイトから変わりつつある様に見える。
 小笠原は次回タイ人との対戦となるが、前回の試合でタイスタイルのオーストラリア人選手の膝を不用意に受け、自身が「こんなんでタイ人とやったらヤバイ」と語っていた。「これからパヤックレックから駆引きを学ぶ」とも。新年にはパワー+αの新しい小笠原を見ることが出来ると期待したい。

文 渡辺

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