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Report

ニュージャパンキックボクシング連盟 “Millenium Wars 9”
2000年10月21日(土)愛知・名古屋市公会堂4Fホール

「名古屋の惨劇。佐藤孝也、現役ルンピニー王者に粉砕される」

第8試合 メインイベント第2試合 タイ・日本国際戦 130P契約/5回戦 
ルンピニー・スタジアム Jr.フェザー級王者
クンピニット・ギアッタワン
タイ)
1R2分42秒

KO(3ダウン)
NJKFライト級王者
佐藤孝也
(名古屋JKF)
×

 NJKF加盟の愛知の3ジムが集結して開催した今回の名古屋興行の大トリを飾るはずだった佐藤孝也だが、結果的に3階級下の若きルンピニー現役王者の前に一方的なKO負けを喫してしまった。
 開始直後こそ左ローを連打していった佐藤だが、クンピニットは鋭い右ミドルからハイを連打。その威力に思わず後退する佐藤をコーナーに追い詰めて豪快な飛び膝を見舞うと2分、佐藤早くも最初のダウン。
 クンピニットさらにハイでたたみかけ2度目のダウンを奪うと、すでに余力の残っていない佐藤に首相撲からの膝蹴りで3度目のダウンを奪い、試合を終わらせた。

第7試合 メインイベント第1試合 タイ・日本国際戦 フェザー級/5回戦 
ルンピニー・スタジアム Jr.フェザー級5位
ソッド・ルークヤンノントーイ
(タイ)
判定3-0

50-48,50-49,50-48
NJKFフェザー級王者
中島稔倫
(大和)
×

 昨年10月、鈴木秀明に敗れはしたものの鋭いローやミドルで追い詰めたソッドに、フェザー級王者中島稔倫が挑み、健闘したものの最後まで有効な攻撃を与える事が出来ず完敗した。
 序盤細かいジャブからローで糸口を掴もうとする中島に対し、ソッドは鋭いローやミドルを単発で打ち込み、付け入る隙を与えない。
 さらに中島の右ストレートにカウンターの左ストレートをクロス気味に入れてよろめかせたソッドは、以降足を使った省エネファイトに終始。
 時折笑顔を浮かべつつノーガードからのミドルやカウンターで中島をあしらい、ペースを崩さない。中島も果敢に前進を続けミドルやアッパーで突破口を開こうとしたが、最後までタイ人の笑みを消すことは出来なかった。

第6試合 フェザー級/5回戦 
NJKFフェザー級1位
楠本勝也
(東京北星)
判定3-0

50-47,49-47,50-47
NJKFフェザー級2位
関博司
(名古屋JKF)
×

 昨年5月に大打撃戦を演じた両者が、今回もまた苛烈なパンチ合戦を披露。終始会場を沸かし続けた今大会文句無しのベストバウトは、終盤ダウンを奪った楠本が前回に続き判定で勝利した。
 ゴングと同時に関がしかけ、それに楠本が応じる形で始まった打ち合いは、関が左を軸にボディ、顔面と打ち分け、対する楠本が右ショートを中心としたパンチコンビネーションをローにつなげる展開。
 2Rに楠本が右で関の顔面を撃ち抜きぐらつかせると、関は3R左ストレートで楠本の顔をのけぞらせる。一進一退に見えた攻防は、次第に楠本がペースを握り始める。素早いボディワークで関のパンチを回り込んで回避すると、返しの左フックから右アッパーにつなげ、さらにローも有効にヒット。
 そして4R、楠本の左ハイが関の首筋にヒットし関ダウン。これが決勝打となり、明白な判定で楠本の勝利。

第5試合 タイ・日本国際戦 63kg契約/5回戦 
ルンピニー・スタジアム Jr.ウェルター級 
プラサンチャーイ・ルークノンヤントーイ
(タイ)
判定2-0

49-49,49-48,49-48
NJKFライト級4位
笛吹丈太郎
(大和)
×

 無敗のハードパンチャー笛吹が初の国際戦に挑んだが、乱戦の末惜しくも判定で敗れ、デビュー以来の不敗記録が10でストップした。
 出だしから波瀾の展開だった。開始直後プラサンチャーイのインローが笛吹の急所にヒット。苦しむ笛吹を見たレフェリーは続行不可能としてノーコンテストを言い渡す。笛吹は5月と7月の野崎勇治戦で2戦連続ノーコンテストという珍記録を達成しており、まさか3戦連続ノーコンテストか?と会場は一時騒然となったが、協議の結果試合は続行(プラサンチャーイの減点)。
 得意の左ボディを軸に攻めたてる笛吹に対し、プラサンチャーイは重い左ミドル、左ストレートで反撃。さらに首相撲からの膝蹴りを両者打ち合う。
 微妙な展開のまま迎えた最終回、スタミナ切れのプラサンチャーイに対し笛吹はパンチ、首相撲からの膝蹴りでダウン寸前に追い込む。ところが笛吹の膝がプラサンチャーイの急所にヒット、今度はタイ人が悶絶することになる。
 さらにこれをみたプラサンチャーイのセコンドがリング内に進入、それに対しレフェリーが失格を宣告。1試合で二度も試合の不成立が宣言される前代未聞の事態となったが、事前の連絡が不充分だったとしてこの宣告は取り消され、とりあえず笛吹の急所攻撃は減点1。双方が減点を申し渡された大荒れのこの試合は結局そのまま終了、僅差の判定でタイ人の勝利となった。


第4試合 交流戦 バンタム級/5回戦
HIDE(八王子FSG) 対 山本恭太(大和)
勝者:山本恭太 判定0-3[46-50,46-50,46-50]

第3試合 60kg契約/3回戦
清水力一(小国) 対 宮本勲(大和)
ドロー 判定0-1[29-30,30-30,30-30]

第2試合 交流戦 フェザー級/3回戦
岡田英明(直心会) 対 竹村健一(名古屋JKF)
勝者:竹村健一 判定0-3[25-30,25-30,26-30]

第1試合 70Kg契約/3回戦
松本成利(東大門) 対 原田忠典(闘真)
勝者:原田忠典 KO 2R1分33秒

レポート:新小田哲

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