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Report

Seido-kaikan第2回ウエイト制オープントーナメント 全日本空手道選手権大会2000
(正道会館主催)9月10日 大阪府立体育会館


軽量級

出場選手67名の激戦区、他流派の参戦も多く油断が出来ないものとなった。実力差も少なく、3分では勝負がつかず延長戦も多くなった。
決勝では、本選延長でも決着が着かず、瓦の試割りまでもつれこむなど、レベルの高いしのぎあいが繰り広げられた。

本戦出場選手

宮野孝裕(宮野道場)、大渡博之(東京本部)、高雄文男(南大阪)蔵本竜二(宮野道場)、大野英章(白蓮会館)、山田豊照(富山支部)、安廣一哉(東京本部)、前田道範(東京本部)

準決勝

Aブロックを制したのは優勝候補の大渡を再延長戦で下した宮野孝裕(宮野道場)。
Bブロックは宮野道場の蔵本を下した高雄文男(南大阪)が制した。
Cブロックは、白蓮会館のチャンピオンの大野英章(白蓮会館)が初出場の山田を下し、 Dブロックでは昨年のチャンピオンの安廣一哉(東京本部)が同門の前田を下し勝ち進んだ。

宮野孝裕(宮野道場)vs高雄文男(南大阪)

高雄は準々決勝での蔵本竜二に続いて、宮野道場勢と2連戦することとなった。宮野は若い身で道場を統べる立場にあり、弟子の弔い合戦に燃える。下段の蹴りから崩していこうとする高雄に対し、宮野は下段から突きヒザ蹴りへと技をつないでいき勝ち進んだ。

判定3−0 宮野孝裕(宮野道場)

大野英章(白蓮会館)vs安廣一哉(東京本部)

下段の蹴りから突きそして蹴りへと、互いに近い間合いで撃ち合う迫力ある攻防となった。後半、大野の頭が安廣の左目上をバッティングするアクシデントがあったが判定は0−0で決着がつかず。
延長に入り、パンチを集めていく大野に安廣は前蹴りで距離をとり、つきあわない。しかしそれでも判定は0−0のまま。
再延長になり、安廣が相手の体制を崩しての中段の蹴り、接近しての突きと積極的な攻めをみせ、粘る大野を振り切った。(判定3−0)

再延長3−0 安廣一哉(東京本部)

決勝

宮野孝裕(宮野道場)vs安廣一哉(東京本部)

宮野は一つ一つの攻撃は重い。それを活かして得意のヒザ蹴りを入れて勝負を決めたいところだが、狙いすぎて逆に単発になりがちである。逆に安廣は突きから中段、下段の蹴りへつなぎ、コンビネーションの多彩さで宮野を翻弄しようとする。(判定0−2)

延長戦に入り、下段の蹴りから組み立てようとする安廣だが、これを巧く交わしていく宮野。疲労からか互いに掴みが多くなり、注意が入った。(判定0−0)

再延長戦でも決まらず、瓦割り判定に入る。 両者とも申告は20枚。
規定1以内に割ればいいのだが、先行したのは宮野。気合とともに猿臂が瓦の山にたたき付けられ、一気に20枚が砕け散った。それを見届けるようにして安廣もまた20枚をクリア。かくして瓦割りでも勝敗は決せず、2分の特別延長戦に入る。

突きで前へ前へと押していきながら、下段の蹴りを入れていく宮野。一方くずしから攻めようとする安廣は掴みが多くなってしまうが、とにかくスピードのある攻めで、手数を出していく。(判定0−5) 昨年度チャンピオンの安廣一哉がもつれた試合を気迫で上回り、二連覇に成功した。

特別延長戦5−0 安廣一哉(東京本部)


優勝 安廣一哉(東京本部)
準優勝 宮野孝裕(宮野道場)
三位 大野英章(白蓮会館) 高雄文男(南大阪)


記事表紙軽量級中量級軽重量級重量級後藤龍治が参戦大会総評

レポート:仲村直  写真:井田英登

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