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NJKFタイ遠征その2

「計量」
 今日は6時に起きて鈴木・佐藤両選手の計量を見る予定だったのですが、今起きました。時計を見ると、6時45分です。広報の日野さん、レフェリーの高木さんと6時半に待ち合わせをしていたのですが、ぶっちぎってしまいました。相部屋の土田くん、起きてくれぇ〜。
 7時過ぎにルンピニーに着いてみると、丁度鈴木選手の仮計量が終わったところでした。若干重かったらしく、ウインドブレーカーを着込んで縄跳びをしています。続いて佐藤選手がパンツ一丁になり、量りに乗りました。カメラマン・記者に対しルンピニーの人が何か言っています。どうも変な雰囲気です。タイ語に堪能なカメラマン氏によると、「140ポンドないと試合はさせられないので、飯を喰え」(語調は推測)と言っているようです。広報の日野さんはじめ関係者が「日本で交渉したときは140ポンドを切ってもいても良いと言ってたじゃないか」と詰め寄っていますが、これがしきたりだからと言って全くつれません。
 結局佐藤選手は、ルンピニー内の屋台で飯を食うことになりした。僕も腹が減ったので少し離れたところから、様子を窺いながら食べることにしましょう。おおい土田くん、何食べる?

 鈴木選手は怖い顔してウェイダーのゼリーを食べています。いやーホントに関係者一同ぴりぴりしていて、のんびり旅の情緒を味わっている、僕と土田くんは全く場違いです。

 実際には仮計量器では二キロほど足りなかったようです。日本で十分すぎるほど絞ってきた佐藤選手はゆっくりと食事を終えて、シャワーを浴びてきました。少しでも重くなるようにと濡れたままで、本計量器に上がりました。なんと140ポンドジャストでクリアー(恐らく)!ちょっと仮計量器と本計量器に誤差が有るんじゃない?。
 8時半に無事二選手の計量は終了。色んな事があるのですね、予想通り。まずはホッとしました。ああ急に眠くなってきた。土田くん、ホテルに帰って寝るけど君はどうするの?、え?近くのジムで練習するの?いいなー。

「試合前」
 新田選手とはうって変わって近寄りがたい、控え室の鈴木選手です。近寄って写真も撮れません。でもフラッシュ付きで一枚撮ってしまいました。怖いのでもう近づきません。
 試合会場は夕方の部と言うこともあり、日本人観光客が多くいます。しかし鈴木選手の試合の前に帰ろうとしているので、「これから日本人のチャンプが試合をしますよ」と教えてあげると喜んで席に着いてくれました。けれど大半の方はK−1位の認識しか無いはずで、KOの少ないムエタイを最後まで観られるか心配です。

[9/12 夕方の部第六試合 鈴木秀明選手 対 POOPAH SITJAROEN選手]


ラウンド1 エタイのセオリーに従うはずもなく、鈴木選手は積極的に右ローを主体に攻めていきます。一発良い左ミドルを貰いましたが、ローもきちんと入っています。沸きに沸く日本人観光客。鈴木攻勢のラウンドです。



ラウンド2 ンチローでロープ際まで追いつめる鈴木選手。カウンターパンチを貰わないように巧く捌いてローを撃つので、どんどん入ります。右ロー三連打でついに相手選手ダウン!こいこいと手招きする鈴木選手ですが、10カウントが入りKO勝利です。相手の実力のほどが分からないほど一方的な内容でした。一般観光で来て日本人の勝利が観られたあなた!ラッキーでしたね。


「来い!」


鈴木タイでKO勝利



「試合後」
 興奮した日本人観光客に取り囲まれてしまい、僕が近づいて写真が撮れません。おや?欧米人女性二人も、夕方の部唯一のKOを披露した鈴木選手と写真を撮っています。ムエタイの美学は、やはりタイ人意外にはストレスの溜まるもののようですね。KOは分かり易く説得力抜群。鈴木選手は国際的な人気をゲットしました。

 いやしかし腹が減りました。ルンピニー横の食堂で食べてから、夜中の12時頃になると思われる佐藤戦に備えることにしましょう。しかし今7:30だよ。まるでMAキックの興業のようだなぁ。

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文 ジャズ大名


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